はじめに
こんにちは。保護ねこ施設のティアハイム小学校です。
2019年7月に設立した我が校はおかげさまで3年目に入りました。
昨年は、「お買い物で保護活動に参加できる!」というコンセプトの通販サイト『ティアハイム小学校 購買部』をオープン。そこでの売り上げと、クラウドファンディングでのご支援とを賜りながら、コロナ禍での停滞をかろうじてくぐり抜け、常時40匹あまりの猫たちの保護の継続と、87匹の譲渡を果たすことができています。
ですが私たちが目指すのは、自立運営する保護施設です。寄付やボランティアだけに依存しがちだった保護活動から一歩進み、自ら稼いで運営していくことを目指しています! ……が、その目標にはまだ及んでおりません。自立した運営と呼べるには、まだまだ継続的な”運転資金”を必要としています。
解決したい社会課題
近年、猫の殺処分数は、全国的に減少傾向にあります。これは行政やボランティアさんたちの多大なる努力や、飼い主さんたちの意識向上によるところが大きいと思います。
ですが実際には、保健所が猫の引き取りを拒否できるようになったため人知れず遺棄されたり、無責任な餌やりによる野良猫の過剰繁殖、多頭飼育崩壊など、行政のデータには上らない行き場のない猫たちも多数存在しているのが実状です。
ティアハイム小学校には運営開始を待たず、たくさんの猫の引き取り相談が殺到しました。そして、ご高齢の方や一人暮らしの飼い主さんが突如猫を飼えなくなってしまうといった、現代の日本が抱える高齢問題、単身世帯の増加問題と保護ねこ問題が密接であることも徐々に見えてきました。
・おばあちゃんが逝去し猫が残されたが、うちのアパートでは飼えない
・入院することになり、猫の世話が出来なくなった
・高齢猫の介護が必要だが、自分も要介護になってしまい面倒が見れなくなった
このような情勢をふまえ、地域にお住いの皆さんが抱える保護猫問題を、地域の廃校を活かして、全国の皆さんにお買い物で支援して頂きながら解決に繋げたい。それが私たちの思いです。
ティアハイム小学校の基本コンセプト
保護活動といえば、行政の保健所や動物愛護センターからの引き出しが多い中、私たちは民間からの「やむをえない事情」による要請からの受け入れに特化しています。例えば、飼い主さんが突然の事故や病気で、ペットのお世話ができなくなった場合や、単身住まいやご高齢の飼い主さんが亡くなってしまい、遺されたペットの引き取り手がどうしても見つからないなどです。 少子高齢化や、単身世帯の増加が招く、現代的な理由で行き場を失う猫たちを優先的に保護して、次のご家族様へと繋げる活動をしています。
[単身世帯、ご高齢世帯での飼育が増えてきています]
ティアハイム小学校はペット用品の企画販売・卸売などを行う「株式会社DCイノベーション」の関連事業として運営しています。ペット用品販売のノウハウ、ルートを持つという強みを生かして、通販サイト「ティアハイム小学校 購買部」をたちあげました。https://tierheim-ps.jp/
―“費用はなるべく自力で稼ぐ。犬猫を愛する皆に、お買い物という保護活動への参加方法を提供する”― 購買部での売り上げが運営資金となり、猫たちの健康な生活を支え、お世話をするスタッフには給与が支払われる、そんな保護活動を目指しています。 今はまだすべてをまかないきれているとは言い難い状況ですが、少しずつご賛同者が増えてきており、理想に向かっています。
これまで保護活動といえば、ボランティ