もありながらも、いまや200g/1500円~など、高いものは2000円を超えており、販売価格はその頃の1.5倍ほどに高くなっています。
付加価値を追うトレンド
革新的な精製方法・希少な品種・提供スタイル・カッコいい店舗や商品デザイン。スペシャルティコーヒーを提供するトレンドは付加価値を創り出し、それを販売価格に乗せる流れがあります。
様々な取り組みで新しい価値ができ、コーヒーが注目されるようになる事はとても素晴らしいと思います。ただ一方で、私たちは普段ご家庭で飲むには手が届きにくい値段になっているように思ってきました。
より多くの人に飲んでもらいたい
発想はシンプルです。
「品質はそのまま、気軽に買ってもらえる価格設定で、安心・安全な商品を作りたい」
コーヒーは美味しくあってほしいし、毎日気兼ねなく飲みたい。
毎朝、仕事をしながら、昼食後、休憩のおともに、、、などなど。
「コーヒーの多様性や色々な楽しみ方を知ってもらい、コーヒーの素晴らしさを知ってもらう」というアプローチではなく、「まずは手に取ってもらい、美味しさを体験してもらう」事を最優先にし、安く買えることでコーヒーファンの裾野を広げようと考えました。
”やらない”をやる
商品原料(生豆)の選定、喫茶、店頭販売、卸売り、ネット通販、百貨店イベント、コラボ商品、多くのシングルオリジン・多様なブレンドの取り揃え、などなど。
前職でコーヒーの提供に関わるほぼ全ての業態を10年以上かけて経験してきました。その中で分かった「全部やると無駄が多くなる」という事実。
私たちは、長く身を置くと見える非効率な作業を見直し、生産性の低い業態は行わないことにしました。
そうして出した答えが「インターネット販売専業」「販売商品の限定」という選択でした。
実現したいことは「高品質と低価格の両立」
【おいしさの担保】
安くても美味しくなかったらまったく価値がありません。
業態のスリム化を行うことで生まれる余力を、美味しさの安定とさらなる品質の向上に注ぎます。
・使用する生豆(原料)はスペシャルティグレード
・納品後も高品質コーヒーの鮮度を保つため、温度管理された部屋で保存
・高品質と高い安全性や衛生レベルを実現させるための施設設計
・焙煎前に生豆の手選別を行い、異物や不良豆の除去
・経験豊富な焙煎担当者による高いレベルの焙煎技術
・焙煎後のコーヒー豆への手選別も行い、焙煎前と後の2度不良豆除去を行う
・鮮度を保つ包材を使用し、焙煎後すぐ封入。美味しさを閉じ込める
・焙煎後即出荷
【気軽に手の届く、リーズナブルな価格】
9月の営業開始後は 1pac(200g)¥999(税込) で商品を販売します。
ディスカウント販売ではなく、徹底的な効率化と業態の選択で実現した販売価格です。
こだわり① 小規模な焙煎工場ながら、衛生レベルの担保と効率的な施設設計
↑焙煎工場レイアウトと打ち合わせ(トレイルヘッズ様オフィスにて)
↑今どきのオンラインミーティングで内装打ち合わせ中
HACCP※の考え方を取り入れた衛生管理を基本に施設を設計。原料保存・焙煎・パッキング・梱包出荷と各エリアを分けることで、生豆の適切な保存と製造工程における高い衛生管理を可能にしました。
また業態を絞ることが出発点ですので、そこから細分化した施設設計を行い、原料の保存→焙煎→パッキング→出荷 までの導線を効率化し、労務費削減による低価格の実現へ寄与しています。
※HACCPとは、危害要因分析と重要管理点の工程管理を軸とした、