人口5000人の港町、伊豆稲取で未来の暮らしを創造するリノベーションハブを作る!

人口5000人の港町、伊豆稲取で未来の暮らしを創造するリノベーションハブを作る!
私たちはいつも人が集うことで始まる新しい文化の創造に胸踊らせてきました。この度、伊豆稲取のリノベーション文化を加速させ、多様な人々が行き交う〈広場/カフェ/宿〉を複合したリノベーションハブを作ることとなりました。点が線となりやがて面と成るように、地域の拠点をつなぎ未来の暮らしを創造していきます。

稲取の暮らしを体感してもらうためのサービスを提供していく湊庵に求められる次のアクションは、稲取で小一時間時間を持て余した人や長期滞在したい人などの地域の多様な滞在ニーズを受容できる器を作ることだと考えます。

多様な滞在ニーズを発見でき、各拠点を様々な形で結びつけることができる場所が求められているのだと思います。

本プロジェクトでは、ここまでに説明してきたリノベーション拠点が担う点的な開発から得た知見を元に、それらを結び面的な展開へと導く拠点「リノベーションハブ」を作ります。

▲ビジョン「リノベーションハブから各拠点へ人が行き交う景色を作りたい」

リノベーションハブには、これまでのリノベーション拠点を結ぶ「結節点」としての役割と稲取の空き物件をリノベーションする機運を高めていく「加速装置」としての役割があります。

地域内外からの多様なニーズを受け止めて、稲取の可能性を引き出す場所を二軒目となる湊庵で実現していきたいと思います。

流しそうめんをしている人だかりもありながら読書を楽しむ人がいるような、同時に多様な活動・滞在を受容できる場所にひとりひとりの居心地の良さを見出していきます。

行動が限定されない「公園のような場所」だからこそ、新しい町の暮らし方・過ごし方が生まれる可能性があり、私たちはここを人が本来生まれ持つクリエイティビティ(創造力)を引き出す場所として育てていきたいと考えています。

▲様々な“居場所”がある拠点を目指します

そこで過ごし方の多様性を許容する空間を作るため、「場所の特性が持つ滞在時間の違い」に注目しました。

建物全体を大きく【 分 / 時間 / 日 】という滞在時間に区分したときに、それぞれの場所の用途を【 広場 / カフェ / 宿 】とする構想が生まれました。

時間を溜めながら、丁寧に場所を使い、各用途を持つ場所の魅力を深めつつ、それぞれが相互に作用し合う状況をデザインすることで、我々はここを「リノベーションハブ」にしたいと考えています。

以下では一つの場所に織り込む3つの要素について詳しく説明していきます。

▲ゾーニング(路地/広場/カフェ/宿)
①広場について(「分」単位の滞在)

▲庭を自由に使う人たちのアクティビティが路地に表出していく

まずは路地に面した庭を「広場」と捉え運用していくことを考えていきます。

広場は目的を持つ人と持たない人が混在し自由に過ごすことができる場所で、稲取にはそういった場所が多くあります。

ここに集まり談笑することが日課の地元のお年寄りたち、通称:「稲取ボーイズ」

本プロジェクトではぜひそういった地域の特性を汲み取りながら場所づくりを行っていきたいと考えています。
「広場」は、レンタルすることができ、屋台の出店や小さなマルシェイベントなど様々な活動が生まれる場所として運営していきます。
人溜まりに感じる安心感にこの地域の人たちの温かさが掛け合わされたとき、発揮される居心地の良さは今までにないものになりそうです。(乞うご期待!)

また、今回の挑戦は港町という個性を持った稲取が持つひとつの魅力、「路地(=公共空間)」に対しての投資という行為にもなります。

これは通りに面した人々が日常的に行ってきた行為をリスペクトした考え方で、路地裏に暮らす住民たちは、プランターに咲くお花のお手入れをこまめにされたり、軒先にベンチを出し立ち寄る近所の人のことをもてなしたり、魅力的な生活を日々営んでいます。

稲取の路地裏に暮らすみなさん同様に、この場所で港町の時間を丁寧に感