人口5000人の港町、伊豆稲取で未来の暮らしを創造するリノベーションハブを作る!

人口5000人の港町、伊豆稲取で未来の暮らしを創造するリノベーションハブを作る!
私たちはいつも人が集うことで始まる新しい文化の創造に胸踊らせてきました。この度、伊豆稲取のリノベーション文化を加速させ、多様な人々が行き交う〈広場/カフェ/宿〉を複合したリノベーションハブを作ることとなりました。点が線となりやがて面と成るように、地域の拠点をつなぎ未来の暮らしを創造していきます。

はじめに

はじめましての皆さまも、ご無沙汰している皆さまも、つね日ごろお世話になっている皆さまも、こんにちは!

伊豆にある港町の稲取というエリアで空き家の利活用事業に取り組んでいる「湊庵/so-an」代表の荒武 優希〈あらたけ ゆうき〉と申します。

この度は数あるクラウドファンディングプロジェクトの中から私たちのプロジェクトをご覧いただきましてありがとうございます。

まずは私たちの暮らす稲取という港町についてご紹介していきます。

▲稲取展望テラスからの眺め(Photo by たなしょーさん)

町の特産であるキンメダイの漁場、農産物が育てられている果樹や畑、海沿いの地形に沿って建築された家々など、太古から続いてきたであろう風景を俯瞰できる景色を持っているのが稲取の特徴です。

▲錆御納戸と二軒目を結ぶ一直線の路地(荒武一推しの路地)

いざ、解像度を上げてまちなかを歩いてみると海がもたらした産業で成り立ってきた面影が色濃く残る港町の風情を感じることができます。

独特の地形に合わせて張り巡らされた家々と路地が生み出す町並みに垣間見るこの土地ならではのコミュニティや、それぞれの住人の個性が表出する軒先を楽しむことができます。

私たちはこの町の豊かな暮らしを、自分たちの子どもや孫、これからもっと先の世代にも継承していきたいと考えています。

私たちが継承していきたいものは不確かなもので、いつか時代の大きな波に飲み込まれてしまうものなのかもしれません。

たしかにそれらは無くても困らないモノ・ゴトだけれど、そこに有ることで心が充実する・楽しい・豊かになる要素だと、暮らさせてもらうなかで実感しています。

▲港周りにはこの土地独自のコミュニティが形成されている

▲まちあるきをしていると軒先の干し柿を差し入れてくれる気風のよさを持ち合わせた住人も多く暮らす

訪れる方によっては、「また帰ってきたくなる町」と思っていただけることもあり、一部の人にとっては稲取が人生の停泊所となっているようです。

私たちもこの港町と共に、人生を顧みるタイミングに差し掛かった方々を迎え入れ、時が満ちたら然るべき場所へ送り出すような、その一人一人の人生にとってかけがえのない時間にご一緒できたら本望だなと考えています。

▲メンバー 左から藤田翔(通称:ふじぼ)・荒武優希・荒武悠衣(通称:おかみ)

▲「湊庵 錆御納戸」内観 1F リビングスペース

▲2F 客室からの眺望

開業して一年も満たない宿ですが、ゲストの中には稲取に魅了され、住まいを移す人や、常連さんとなって度々訪れてくれる方も現れはじめ、稲取に来る人の流れが変わり始めていることを実感しています。
昨年のクラウドファンディングでご支援いただいた皆さまの応援のおかげでここまで来ることができました。

そんな私たち湊庵の掲げるミッションは、港町稲取の風情ある景観・暮らしを後世へつないでいくことです。
魅力的な町並みはこの土地に暮らす人々の生活の集積によって育まれてきました。
それをこれからも私たちが実践しながら更新していくこと、それが大切だと考えています。

しかし、稲取も他の地方地域の例に漏れず人口が減少し、空き家や空き地が増加しています…

▲錆御納戸の開業とともに取り壊されたお向かいの空き家

「空き家の増加」は、私たちだけの力ではどうにも解決できない地方地域の大きな問題ですが、誰かが取り組まないと解決の糸口も見いだせません。
そこで「問題解決してくれる誰かを待つ前にまず自分たちがビジネスの観点から空