夫婦で、そして最近は息子もともに一生懸命営業してきました。
お店のこだわり…旬の味を、無添加で安心・安全に
「その日、その季節に一番美味しいものをお召し上がりいただきたい」と強く思っています。
そのため、食材はできるだけ顔が見えお付き合いのある生産者から国産でその季節にものを仕入れ、毎月新しいメニューでお客様をお迎えしています。また、お料理に合うよう、目でも舌でも存分に四季を味わっていただけるようにと、器も毎月変えてお出ししています。
そして、お店でお出しするお料理はもちろん、お持ち帰りや通販も無添加にこだわり、防腐剤は一切使っていません。もちろん余計な添加物も入っておりません。ですから、日持ちはしません。
その代わり、添加物の余計な味を感じることなく、素材の味を楽しんでいただいています。
無添加にこだわるのは、大切なお客様や家族には少しでも体に優しいものをご提供し、いつも元気で若々しくあってほしいから。
老化や免疫力を下げると言われる防腐剤や添加物を使うのは絶対に嫌と、大変ですがこだわっています。
コロナ前は常連様に支えられつつ、悪戦苦闘
主人が自分のお店を出すことを決めた時。
「ここでやる!」と連れていかれたのは、名古屋から離れた稲沢市でした。名古屋で開業を目指すのだとばかり思っていた私は大変驚いたのを覚えています。
今でこそ「なぜこの土地でお店を始めたの?」と聞かれたときには稲沢への愛情をこめて「ご縁ですね」とお答えしていますが、車でなければこれない立地に加え、通りすがりなどない田舎…。
開業当初や主人が膝の手術で入院した時などは本当に苦労してきました。
集客に苦心する中でも、何とかやってこられたのは、喜想菴をご贔屓にしてくださる長年のお客様や、美味しい旬の食材を提供してくださる生産者の皆さんのおかげだと思っています。
もっともっと
「日本料理の良さを知っていただきたい」
「主人の作る、安心安全で本当に美味しい味を多くの方に食べてほしい」
と一念発起し、数年前からは若い人たちに交じり悪戦苦闘しながらSNSの発信を学び始めました。
機械オンチの私は「ブログ?Facebook?インスタ?なにそれ?」というレベルでしたので、最初は発信がうまくできないことも正直ありました。
でも、いろいろと試行錯誤しながら発信するうちに、少しずつ新しい方々にお店を知っていただくようになり、ご来店くださる方が増えていたところでした。
コロナで休業
SNSでの発信も順調にでき「さあ、これから!」という時に、コロナが流行し始め、お店は1ヵ月半休業しました。
でも、その時に聞こえた生産者さんの悲鳴にいても立ってもいられず、未知のオンライン販売をはじめることに。
生産者の皆さんは、その季節に合わせ食材を大切に育ててきています。
特に、一般の方向けではなく日本料理など飲食店しか使わない特殊な食材を作っている方への打撃は大きかったです。
丹精込めて作ってきた食材がすべて無駄になってしまう…。
「無駄にしたくない!」との想いで「鰻の山椒煮」や「おまかせちらし寿司」の販売をスタートしました。
オンライン販売開始
幸い、たくさんの方に支えられ、オンラインの常連様も増え、私も喜びのお声を聞くたび、とても嬉しく思いました。
「鰻の山椒煮」はとあるお客様から「死ぬ前に食べたい」と言っていただくほど大好評。
酒のアテはもちろん、お茶漬けに本当に良く合う味です。
「鰻の山椒煮」をのせたお茶漬けで、このコロナの中、少しでもお客様のホッ