トボトル』で船を作ってみようꕤຼ
この一週間、自分はひたすら悩み続けました。
それはもう、大学四年の進路か!ってくらい悩み続けました。
『いかだ・作り方・DIY』
皆さんが頭に思いついた通り、丸太や竹を用いてイカダを造るという案も最初はあったのですが、今回のプロジェクト実施場所である『天ヶ瀬温泉街』の中心を流れる川は、大雨によって年に何回か洪水を起こす様なそんな場所です。なので前提条件として「何かあった時にすぐに撤去できる」という安全面のルールが基盤にあり、木や竹を用いるとどうしてもそこの課題にぶつかってしまうのです。
↑我がホームであり今回の舞台『天ヶ瀬温泉』
こで今回、自分は木や竹の代わりにとあるモノを使うことに決めました。
この暑い時期に私たちがほぼ毎日消費するもの
〝ペットボトル〟
━━━ を用いるのです!
…思い返してみて下さい。
皆がまだ子供の頃に誰もが必ず一度はやろうとしたことがあるかと思います。空のペットボトルを沢山手に水を得たアメンボの如くぷかぷか浮かぶあの瞬間を。
今こそあの日の夢を叶える瞬間(とき)がきたのです━━━
さて、人類とは誠に優秀です。その証拠に、まずは今すぐこのページを一旦閉じてGoogleで「ペットボトル・いかだ・DIY」とかでパッと調べてみて下さい。
…
~「ペットボトル・いかだ・DIY」~
…おっ?なんだか可能性が少し可能性が見えてきましたね。
さあ、心に余裕がある方はそのまま思い切って“アイデア”というものを鳥の視点で世界基準から検証してみましょう。
…
~「PET bottle Boat」~
ペリー来航したかと思いましたもん。
何なんですかね?あの「Hey Guys!!」から始まるいかにもアホそうな外国人のもう絶対に期待を裏切らないあの感じ。
改めて人類とはつくづく素晴らしいなあと感じた25才の夏でした。
ꕤຼホモサピエンスの歴史を超える挑戦ꕤຼ
さあ、今回のこの挑戦は日本中及びこの世界のどこを探しても全く前例がございません。
海外のファンキーでクレイジーな猛者たちも、さすがに「ペットボトル海賊船の上でお風呂に入ろう♨」という和の発想にまでは至りませんでした。
こればかりはもう〝湯〟の文化を長い歴史を超え先祖代々受け継ぐ日本人として生まれた特権です。
#いや自分既に海賊船作ってるでという方がもしおりましたらごめんなさい
#その際はメンターとして全力でアドバイスを頂きたいです(__)
さて、横軸(世界)のリサーチを終えたら今度は縦軸(歴史)のリサーチです。
『人類の歴史』を遡ってみましょう。
僕がかつてトラックを用いた世界初の移動式銭湯を創り出した時、それを見た人類は決まってこう言いました。
…ただ、この場を借りて正直に告白すると、この“移動式銭湯”というのは決して僕個人が思い付いたアイデアなどではないのです。
今より遡ること400年
江戸時代、大衆に「入浴文化」が広まったいわゆる〝銭湯全盛期〟と呼ばれる頃
そんな中、ある日ふと誰かがこんな突拍子もないこと言い出します。(#ミヤケのイメージ)
〝船の上で湯に浸かったら楽しいんじゃね?〟
━━━これこそがこの世界に“湯船”という言葉が誕生した歴史的瞬間です。
※「ゆぶね」という平仮名の言葉自体は実は平安時代とかからあったりもしたみたいです。しかしながら、現代人が使うお風呂の意味での“湯船”はこの江戸時代が起源であるという説が一番濃厚なんだとか。
~↑ニッポン旅マガジン より参照