いたら即実行。PDCAなんてもう関係ありません。PDPDPDの繰り返し。しかし結果は惨敗の連続でした。
本当にお客様に響く次の一手を打たなければ、彼らは益々疲弊していく。彼らはまだ若い。
春に先ずは大洗店を閉店準備したほうが彼らのためになるんじゃないか。その後水戸店も状況次第では諦めざるを得ない…そんな決断を迫られていた2021年1月でした。
でも、1月後半に差し掛かる夜も更けた頃、こんなワードが降ってきたんです(本当に降ってきたんです(笑))
『もし仮に…揚げたとんかつを冷凍して、簡単に食べることが出来たら喜んでくれる人がいるんじゃないだろうか』
『サクッと楽ちん冷凍とんかつ』の企画が動き出そうとした瞬間でした。
○チャレンジしなければ閉店が待っている。
所がこの『冷凍とんかつ』の仮説を邪魔するガチガチの固定観念がありました。
「揚げたとんかつを冷凍しても(冷蔵も)美味しくないに決まってる」ずっとその考えに微塵の疑いすら持ちませんでした。約21年間も(笑)
レンチンしてもベチャベチャするし、冷蔵すると肉の風味が激落ちするし…常にお客様に提供する立場にいたから、そんな固定観念が染み付いたのでしょうね(汗)
そんな固定観念もった私が、まかない(職場で食べるご飯)のとんかつの余り物を、後でレンチンして食べよう(美味しくないけど)。と冷蔵庫に入れてあった事を思い出しました。
それを取り出し「まさかねぇ、でも実験でやってみっか」という気持ちで今度は冷凍庫に入れました。そして凍るのを待って取り出して、自身の直感で、電子レンジとオーブントースターで解凍をしていったら、大分パン粉が焦げてしまって、完成度は全然低かったけど
「うんま」と思わず言ってしまったのです(笑)固定観念がぶっ壊れた瞬間でした。
いてもたってもいられなくなり、速攻企画書を作り、真夜中に大洗スタッフにLINEを送りました。ほんと迷惑な代表です(笑)
送った企画書の1枚め。合計4枚も送りました(笑)ちなみに正太郎さんは店長、尚輝さんは副店長です
○近づく完成、高まる不安
それからと言うもの、店長副店長は見事なタッグを組み、来る日も来る日も
・揚げ方・冷凍のタイミング・ベストな包装・簡単にできる解凍方法
の試作を重ね、何枚も何枚もとんかつを食べまくって、都度レポートを送ってきてくれました。その傍ら保健所に指導をもらいにいったり。
冷凍技術に関しては、先輩のお弁当屋さんで勉強させていただきました。
より美味しくするためには急速冷凍が必須。という結論にも至り、コロナ対策型の補助金を申請しようとも考えましたが、採択まで待っていられず清水の舞台から飛び降りる気持ちで、急速冷凍機を導入しました。
左:冷凍技術を教えてくれた先輩のお弁当屋さん 右:清水の舞台から飛び降りてしまった急速冷凍機「70%まで再現できました!」と報告を貰えば私も駆けつけ、試食を何度もしました。試作を重ねるたびに完成度はあがり、どうやったら簡単に解凍調理できるのかのイメージもまとまりました。
最終的に私は完成度80%まで上げること!と彼らにミッションを与えてましたが、自身の感想では80%をゆうに超えています。彼らの髪の毛をくしゃくしゃにするぐらい褒めてあげたいです。
試作をしていて、この『サクッと楽ちん冷凍とんかつ』を美味しく作るコツもわかってきました。下の動画でもご説明しておりますが、
①とにかく肉の仕込みをしっかりとする(ご家庭でやったら「絶対面倒!」って思うレベルでやります)専用の筋切り機に