人です。
もともと、開幕戦の実況はお笑い芸人の方にお願いしようと考えていたのですが、ここで有名な芸人さんを呼ぶのは“独立リーグらしさ”に欠けるな、と思っていました。
そんな時、知り合いから「お笑い芸人の友人がいる」と紹介を受けて、スレパンのじゅんせー君とお会いしました。同じ青森県出身ということもあり、すぐに意気投合し、その場で「開幕戦の実況をやってくれないか」とお願いをしました。
すぐに相方さんと事務所に連絡してもらいOKをもらえたのですが、今思えば、彼らがどんなコンビかも知らずにオファーしたことは、少々賭けの要素が強すぎた気もします。
しかし、結果は大成功。
それぞれが大学まで培ってきた野球の経験に基づく豊富な知識。
試合の合間を縫うような2人の掛け合い。
彼らの的確な実況と解説は、テレビで見る野球中継にも負けず劣らず、それでいて、深夜ラジオを聴いているかのような不思議な魅力を感じさせました。
スレパンには後日、他の独立リーグの球団から野球関連の仕事依頼が数件舞い込むなど、予想以上の反響がありました。また、開幕戦の関連動画は、合わせて5000回ほど再生されています(2021年6月現在)。YouTubeの世界では微々たる数字かもしれませんが、彼らにとっての「5000回」は、決して小さなものではないはず。
球団にとっての大事な開幕戦というプレッシャー。そんな中、遥かに想像を超える活躍を彼らは見せてくれました。
プレッシャーのかかる場面でチャンスを掴み、次のステップへ進む。
これこそが、「NPBへ行って活躍する」という夢を持つ選手にとって、必要なプロセスだと私は思います。
プレッシャーのかかる場面でチャンスを掴み、次のステップへ進む。
このプロセスを見て、「独立リーグの選手」と「若手お笑い芸人」には通ずる部分が多いのでは?と感じました。
プロ野球という肩書きはあっても、厳しい環境にいる独立リーグの選手たち。
お笑い芸人という肩書きはあっても、なかなか表舞台に立てない芸人たち。
「いつか必ず、憧れの舞台で活躍してみせる」
「夢の実現のためなら、アルバイト生活だって耐えられる」
「ここまで続けてきたケジメとして、最後の1年を悔いのないように過ごしたい」
どちらも素人の私が言うのはおこがましいのですが、考えれば考えるほど、両者の置かれている境遇が似ている気がしてならないのです。
そこで私たちは、「独立リーグの選手」と「若手お笑い芸人」それぞれに、見たことのない景色を見せてあげたいと思い、今回のバトスタデーにて「野球×お笑い芸人」というコラボプロジェクトを実現したいと考えました。
独立リーグの選手も、若手お笑い芸人も、大勢の前に立つことはほとんどありません。
そんな彼らに、大勢のファンの前で活躍してもらいたい。
大勢のファンがいる光景は、彼らにとって見たことのない景色となり、そのプレッシャーのかかる場面で掴んだチャンスは、次のステップへと進む成長につながります。
それではここから、今回のプロジェクト実現のために考えた2つの企画についてご紹介していきます。
野球ネタNO.1決定戦!MZ1グランプリの開催
バトスタオールスターズ
昨年行われたM1グランプリが過去最多の参加数だったように、芸人の数は年々増え続けていると言われています。その中には、才能があっても日の目を見ないまま、次第に夢を諦めていく芸人も多いそうです。
そんな彼らに、まだ見ぬ景色を見せることができたら。
そのような思いから、球団