パン株式会社” が連綿と培ってきたモノづくりの精神と、現代に生きる私たちの創造性を融合したファクトリーブランドとして誕生した「co:do」。
ブランドネームの「co:do(こどう)」は、鼓動や古道、行動とco(ともに)do(おこなう)という言葉を由来とし、心臓が脈打ち血液が廻るように、先人たちの軌跡を辿るように、そして作り手と使い手が共に行い、より良い未来を形作るようにという想いが込められています。
『故きを温ねて新しきを纏う(ふるきをたずねてあたらしきをまとう)』という故事成語を基にした造語をブランドスローガンとして掲げることで、伝統的なモノづくりに新たな価値観を付与し、次世代へと繋ぐアイデアやプロダクトとして提供します。
従来の自社ブランドで提供してきた品質の保証に加えて、製品に用いる原料や素材のエシカルな選定、そして生産背景の見える化、修理対応や循環型消費の促進により、消費者の皆様へ安心と満足をお届けしています。
【半纏 -Japanese short coat- by co:do】
今回のコラボレーションのきっかけとなった、「co:do」の第一弾商品である[半纏(Japanese short coat)]は、玄関のつっかけのように老若男女を問わず家族や大切な人と『共有する服』をテーマに企画したアイテムです。
衣服ロスをはじめとするSDGsなど国際的な共通課題を意識するだけではなく、装うことで得られるファッション本来の楽しさと、長く使うことで捨てられないほどの愛着が詰まったモノを持つ喜びを、私たち作り手と着用する使い手で共有できる商品として開発しました。
愛知県一宮市を中心とした、一大毛織物産地である尾州にて継承されている羊毛再生「毛七」。
不要になってしまった衣料品、縫製工場の裁断時に生じるハギレや余り布、糸を撚ったり生地を織ったりするときに出てしまう繊維くずなどを原料に、専用の反毛機械を用いてワタ状にし、再び新たな繊維として蘇らせています。
旧式織機によって二層の毛七生地を、高密度で織りながら接合糸により数ミリ間隔で二重織にし、両面起毛により多くの空気を閉じ込めることで、しっかりとした厚みとコシを持った目付800g/mのボリューム満点のダブルフェイスメルトンウールが完成しました。
この生地を採用したことに加え、自社工場による着心地とシルエットへのこだわりを反映した裁断・縫製により、従来の綿入りタイプの半纏と比較して、防寒性と遮風性だけではなくそのデザイン性をも飛躍的に向上させることができています。
そして内側ポケットに取り付けるボタンには、地元である長野県の伝統的工芸品「松代焼」の老舗窯元”松井窯 松代陶苑”へ、完全別注にて陶器ボタンの製作を依頼。
200年前と変わらない製法で作られた陶器ボタンは、全てが天然素材の原料を職人による手仕事で製作されているため、その出来上がりは形や色合いなど一点一点表情が異なります。
湯呑や食器よりも遥かに小さいボタンのサイズにも関わらず、「松代焼」の特徴である青流し(自然由来の釉薬が流れ落ちることで生まれる「松代焼」独自の色味)がしっかりと表現されています。
また「co:do」の商品は、親子2代の伝統工芸士を擁する”阿部製紙”のご協力のもと、同じく長野県の伝統的工芸品である「内山紙」に包んでお届けします。
通気性と保湿性に優れた和紙を包装用紙に用いることで、商品を最適な状態のまま消費者の元へお届けするだけではなく、原料の楮が竜のように和紙の中を縦横無尽に舞うその豊