はじめに・ご挨拶
こんにちは! NPO法人こもれびroom代表、助産師の岸美緒です。
私たち「こもれびroom」は、全てのプレママ・ママが、母親として、そして一人の女性として輝き続けられるような社会を目指しています。(※輝く=個々が自分らしく生きる)
そのためには、まず孤独な子育てをする母親を減らしたいと考えています。そして、母親が自分軸で、笑顔で子育てをしていけるようなサポートをしていきます。母親の笑顔は、子どもの笑顔、そして家族の笑顔に繋がると考えています。
『助産師』
私たち「こもれびroom」のメンバーは、7名の助産師(女性の人生に寄り添う専門家)を中心に構成されています。一般的に、助産師は病院の中で出産をサポートする職業だと思われています。しかし実際には、看護師としての知識に加え、助産師として、性教育や産前産後ケア、更年期や婦人科疾患などの知識を備えており、あらゆるライフステージにある女性たちへのサポートができる職業です。
また、私たちのチームには、保育士や理学療法士などの多職種がいることも魅力の一つです。
『保育士』
保育士がチームに加わることにより、経産婦さんの上のお子さんを含めた、より幅広い層の子育ての悩みへもアプローチすることができます。
第二子以降を妊娠中の母親は、第二子の胎児よりも第一子を気にかける傾向が強く、約7割の母親が第一子の「赤ちゃん返り」や、「2人育児への不安」を感じている研究結果もあります。上の子の発達の特徴からみる赤ちゃん返りの対処法、きょうだいの受容を促す関わり方などをお伝えするにも、保育士の存在は欠かせないと考えています。
赤ちゃん返りやイヤイヤ期の対応、食事介助やトイレトレーニングなどの日常的な保育のコツだけでなく、おうちでの遊びや、それぞれの遊びがお子様の心身の発達に与える影響などもお伝えできることから、継続的かつ長期的に母子に関わっていくことができます。
『理学療法士』
理学療法士は、理学療法士の名称を用いて医師の指示の下に、理学療法を行なうことを業とする者とされています。しかし近年は、健康寿命への関心から予防の分野において、保険診療外での活動を許されるようになってきています。周産期から子育て時期に理学療法士が関わることは、これからの分野ではありますが、海外に目を向けると、産後に体のケアを行うことはスタンダードとなっています。
理学療法士としての解剖学や生理学、バイオメカニクスなどの体の使い方・安全な運動療法の指導を母子支援に生かすことで、妊娠期の過度な体重増加を防ぎ安全なお産に繋ぐ役割や、妊娠・子育てにおけるマイナートラブルや体の痛みを和らげる役割を担っていけると感じています。
また、子ども達の体の発達面へのアプローチを行えるため、子育てという悩みの尽きない時期の保育者と寄り添い、共に解決していくことができます。
助産師や保育士・理学療法士がチームになり、専門分野の強みをお互いが生かすことで、妊娠中〜子育て中の母親へオーダーメイドの母子支援を行っていくことができるのではないかと考えています。
プロジェクトをやろうと思った理由、これまでの活動
孤立した子育てによる、自殺や虐待を防ぎたい!
現在日本では、核家族化が進んでいます。さらにコロナ禍においては、ますます孤立した子育てが問題となっています。実際に、妊娠中〜産後1年までの母親の死亡原因の第1位は、自殺です。また児童虐待で死亡する子どもの年齢は0歳、加害者は実の母親が圧倒的に多いの