り身近になっていきました。週末はレンタルビデオ店のアートワークに心を弾ませ、また別の週末には親に手を引かれるがまま入った原宿の輸入雑貨店での活気に満ちた光景を目に焼き付けました。平日は親がダビングした海外アニメを何度も観て過ごしました。ちょうどこの時期、輸入玩具や、アメリカのオモチャにインスパイアされた国産のオモチャがデパートや玩具店にて数多く販売されており、親が買ってくれた時のレジ前でのワクワクした記憶や、妄想を膨らませながら玩具で遊んだ記憶、それらは現在の自分の大部分を占めるルーツになっています。小、中、高校生と成長していく過程においても「アメリカのカルチャー」はまるで手助けしてくれるかのように、テレビや雑誌を通して刺激を与えてくれました。アメトイの収集は中学生から始まったと記憶しています。高校卒業後しばらくして、アメトイショップでのバイト経験をした時に「オモチャ屋、いつかやってみたい」そう思うようになりました。ビジネスとしての現実的なファーストインパクトはこの時でした。
2.お店が出来るまでの活動
2008年 / イベント出店を開始
2014年 / ウェブショップ開設、SNSにて商品紹介等をスタート。
2020年 / 実店舗のオープン。
前項でオモチャ屋がやりたい、そう思った時期が20年程前です。その気持ちは一旦別に置いて、現実的な方向に舵をとりました。2020年のお店オープンまで建築内装業で技術と知識を習得、手に職をつけました。2008年から実際にオモチャを売り始めた大きなきっかけは、同じくオモチャが好きで当時アメトイショップで働いていたパートナー(妻)に出会ったからです。この頃からモヤッとしていた「いつかオモチャ屋がやりたい」という気持ちが実現へ向けてのパートナーとの夢に変わりました。しばらくの間は内装業をしつつ、イベント出店を妻と2人でこなすスタイルでしたが、妻の出産や育児、夫婦共働きとしての社会復帰など、環境の激変から自分(現オーナー)単独でのショップスタイルに変わっていきました。下記に掲載した画像は単独でイベント出店の活動をしてきた軌跡、経緯です。数多く出店しその度に自分と向き合ってきました。
屋内外も季節も天候も問わずとにかく出店を重ねました。
3.黄金の体験
古い住宅や、オールドアメリカを肌で感じつつ、フリマの雑踏の中で買い付け。お互いに受けた刺激をその日のうちに振り返る、、、もはや青春!?
食文化も楽しみながら、そこから感じ取る、学ぶ。そして、、、
その翌年から新型コロナの流行までは立て続けに渡米し、オリジナリティのある買い付けを確立する努力をしました。シカゴ、ロサンゼルス、シアトル、ポートランド、飛び回るように買い付けへ行き、2019年にはコロラド州デンバーをスタートにアメリカ中西部5,000kmを買い付け、旅をしてきました。その結果、今までとは違う視点から物事を見られるようになり、より五感で感じてもらえる自分らしいお店を演出出来るようになったと自分では認識しております。
4.夢の実現
2020年、妻との夢だった実店舗を本当に唐突に始めました。以前からモヤッと2020年頃には実店舗を開店させたいと思っていた矢先、条件的にクリアできる物件が見つかり、僅か4時間で決断、契約しました。この時、今やらなければタイミングを見失ってしまうという想いや、これまでのスキルの成果を形にしたいという思いがありました。又、単独で活動をする最中に、娘の心臓の持病による手術や通院、入院、妻の癌の発覚