キャリアにおごることなく目の前の仕事に責任を持って取り組むことは当たり前でいてとても難しいはずです。ときには楽をしたいと思うこともあるでしょう。しかし良いモノを作らなければ安心も得られません。楽して得なしですね。
「次の仕事は何だ~」
どんなときも前向きで気力充実。本当に頼りになる存在です。
Tシャツとしては極めて厚手の生地作りを依頼した今回の仕事にも嫌な顔一つせず機械の限界まで度を詰めて編んでくれました。
「針も折れず、キズも無く編めましたよ」「機械は変な音で回ってたけどね」
こちらがギョッとするようなことを屈託のない笑顔で話されていたのがとても印象的でした。
糸にも機械にも個性があるので相性をしっかりと見極めながら作業します。
実際に出来上がったTシャツを見てもらったところ、これまた笑顔で
「すごいのが出来ましたねー。これ夏用?」
そうです(モノズキ専用ではありますが 笑)これ夏用なんです。ご自身で編まれた生地の製品を見ることはあまりないとのことで、編んだご本人も頑丈な仕上がりに驚いていました。
社長さんと少し打ち合わせして早速現場に入ると私たちのTシャツの試作がスタートしていました。熟練の職人さんの仕事はテンポが良く見ていているだけでワクワクします。
工場の社長さんと職人さんが口をそろえておっしゃった
「良いモノに仕上げるための秘訣は手間隙をかけることでしかない」
という心強い言葉が印象的でした。ほんの数センチの糸端が悪影響を及ぼしかねませんし、ちょっとした手間を減らすことで不良品が生まれるかもしれない。そうならないためには手間をかけるしかない。
最高の着心地は手間を惜しまない職人さんたちの姿勢に支えられています。
モンスターオンスTシャツを裁断する一枚裁断機。隙間なく配置することで生地を無駄なく使うことができます。
苦労をおかけしている襟パーツの縫製。最も生地が重なる箇所なので針が折れてしまわないよう速度を調整し慎重に進めていきます。
様々なミシンを使い分けて手間を惜しまず作業されている様子を拝見していると頭が下がる思いです。1着仕上がるまでの一連の流れを見せてくださった職人さんが終わって一言
「この生地は肩がポキポキなるのよ」
今回の生地がめちゃくちゃ重いのでTシャツが完成に近づくほど作業が過酷になる、ということをユーモアたっぷりに話してくれました。
プロジェクトをやろうと思った理由
日々Tシャツ作りに励んでいるなかでモノづくりに偏りすぎないように、着ていただく方々のご意見を聞く機会をもっと持ちたいと感じています。今回『モンスターオンスTシャツ』という自信作が出来たことでその思いがより強くなりました。クラウドファンディングを通じて私たちが気づかない使い勝手のことや、もっとこんなモノが欲しいという声をお聞かせいただければ嬉しいです。
資金の使い道について
ご支援いただいた資金はさらに丈夫で長持ちするTシャツ作りの開発資金に充てたいと考えています。たとえば「世代を超えて使うというなら、汚れや匂いが気になるな。。。」というご意見があればより強い洗剤で洗ってもビクともしない生地を作る必要があります。今回ご支援いただいた皆様から色んなアイデアをいただいて次の「受け継ぐTシャツ」作りに繋げたいと考えています。かつて着物やスーツがそうであったように、またお兄ちゃんから弟へお下がりが受け継がれていくようにTシャツが誰かの想いを乗せて次の誰かに手渡されていく。そんなTシャツ作りに皆さまにも参加していただき、ご