はじめまして、福井にある美術館、金津創作の森美術館と申します。
本ページをご覧いただき、ありがとうございます。
■■金津創作の森美術館とは■■
石川県との県境、福井県あわら市という人口約2万7千人の小さな街に、この美術館があります。
「森は全ての芸術の源である」
初代館長であり美術評論家・針生一郎氏の考えのもと、広大な森を舞台に、新進気鋭の現代美術家を取り上げた展覧会を多く開催してきました。奈良美智さん、三沢厚彦さんらを紹介し、近年では二宮和也さんが主演し話題となった映画「浅田家!」の写真家・浅田政志さんの個展を開催。福井県ゆかりのアーティストを紹介する展覧会も開催し、地域の文化資源の発見・発信の一端を担っています。
金津創作の森美術館が目指すのは「一歩先をゆく」。
ただ置かれた作品を観る受け身の展覧会ではなく、作家のつくるプロセスを含めて鑑賞する― 。ここは自由で、従来の考えや価値に捉われない新たな表現を見せる実験的な場です。
そして次なる「一歩先をゆく」展覧会の開催を、2022年秋に予定しています。
それは、、、
発酵デザイナー・小倉ヒラクさんキュレーションによる「発酵ツーリズム展」です。
↑2019年に渋谷ヒカリエ・d47 MUSEUM にて開催した際のポスター ↑
今回挑戦するのは、絵画、彫刻などの美術作品ではなく「発酵」にまつわるモノやストーリーの展示。発酵から見えてくるその土地の文化や風土を紹介しながら、人々の暮らしに身近な「食」とアートを掛け合わせることで美術館の空間に新たな風を吹き込みます。
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「Fermentation Tourism Hokuriku 〜発酵から辿る北陸、海の道」
会期/2022年9月17日(土)~12月4日(日) 計68日間
会場/金津創作の森美術館 アートコア
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具体的に何をお見せするのかというと、
【A】47都道府県のローカル発酵食品を集めた展覧会
↑ただの物産展ではなく、ストーリーも含めて展示↑
ヒラクさんが現地取材・調査を行い、見つけ出した47都道府県ごとのローカルな発酵食品を一つずつ選定。醤油や味噌、日本酒はもちろん、既存のカテゴリーには当てはらまない摩訶不思議なものまで、その地域ならではの多種多様な発酵文化を紹介します。ただ発酵食品を展示するだけではなく、つくり方や生まれた背景、歴史が伝わるよう編集し、優れたデザインでお見せします。本展を観ることで、まるで日本全国を旅行したような気分を味わうことができます。
【B】海の道をテーマに“北陸”を深く掘り下げます。
↑北前船とともに運ばれた発酵の海の道を再発見↑
「発酵から辿る北陸、海の道」というテーマのもと、北陸の発酵文化をとことん掘り下げます。へしこ、かぶら寿司、日本酒、いしる…。この地に根付く独自の発酵文化を余さず紹介、北陸の発酵文化を体系化し、未来へのアーカイブとして残します。地元の人にとっても、観光客にとっても新たな発見を提供します。
【C】展覧会を起点に「北陸発酵ツーリズム」の旅を提唱!
↑前回の展示では、山梨や岐阜のツアーがスピンオフ!↑
キュレーター小倉ヒラクが旅したルートを、展示と連動した旅のルートとして編集。発酵の視点で旅する発酵ツーリズムの北陸編を提案します。また通常図録として制作する冊子はガイドブックとして制作。展覧会場に旅のインフォメーションセンターも設置したいと思っています。
【D】北陸の醸造家が登場するトークや、発酵の求人イベントを