火災前の2年8ヵ月、インスタグラムに残してきた首里城の写真展をしたい!

火災前の2年8ヵ月、インスタグラムに残してきた首里城の写真展をしたい!
火災前の2年8ヶ月、首里城公園で働きつつ、その色んな表情をインスタグラムに収めてきました。写真展を開催し、より多くの方に火災前の首里城を見てもらいたいです!

はじめまして!大城昌子(おおしろしょうこ)と申します。沖縄県那覇市首里に住んでいます。

首里の町や首里城が好きで、その表現の場所としてインスタグラムをやっています。

インスタグラムアカウント:shouko_ooshiro

※画像は首里城公園管理団体様の許可をとっております。

私のインスタグラムをずっと見てくれて楽しんでくれる友人の提案がきっかけです。

私も、インスタグラムでコレクションしている首里城公園の写真をお見せする機会を、首里城火災後からずっと考えていました。

私は、2017年に首里城公園の券売・改札員として入社しました。

初めは、普通に出勤して普通に帰宅する毎日でしたが、歩くことが好きということもあって、朝早めに家を出て、散歩しながら出勤するようになりました。

この出勤前の朝さんぽから、首里城公園の写真を撮るようになりました。青い空と赤い櫓(やぐら)のコントラストが美しかったので、撮るのが面白くなったのだと思います。

2017年撮影

あっちこっち散歩しながら撮ることは、首里城公園をじっくり見ることになります。だんだんと首里城公園の魅力に気づき始め、「お城に出勤」「お城から帰宅する」ことが楽しみになっていました。

首里城は、琉球王国時代にもたくさんの役人たちが勤務する場所だったと知って、

「私、前世でも首里城へ出勤していたのかしら…。じゃああの人もきっとそうだね。この人は今このポジションだけど、前世ではあっちのポジションで働いてたかも…」

など一人想像して楽しんでいました。
それから半年ほど経って、周りから勧められたこともあり、インスタグラムを始めることになりました。

インスタグラムのタイトルは『昌子の首里城日記』。

インスタグラム初めの頃

朝の顔、昼の顔、夜の顔、色んな場所の色んな顔があって、私は首里城公園を撮ることに夢中になりました。

ついには仕事が休みの日にも、首里城へ散歩に行くようになり、

「今日は出勤なの?」

「君、出勤なのか休みなのか、よく分からんね」

と、首里城を警備する皆さんによく言われていました。

歴史衣装を着た警備員さんがいることも面白くて、奉神門(ほうしんもん)という門から見る

『首里城正殿とお役人様(警備員さん)』の風景は一番のお気に入りでした。

雨の日の首里城も雰囲気があって大好きなのですが、ふと地面を見ると、石畳の形に緑がみずみずしく生えていて、雑草までもが可愛らしく思えました。

首里城は、行けば行くほど、好きになればなるほど歓迎されます。

何に?かは明確には分かりませんが、そんな気がするのです。

そんな私のインスタグラムを見て、

「首里城に行きたくなった」

「首里城愛がすごい」

とお声をいただくことがよくありました。

インスタグラム:一番下のフォロワーさんのコメントに注目

そして、入社して2年8ヵ月目、首里城火災。

今までのように、自由に首里城公園を散歩することが出来なくなってしまい、その期間が私には長かったこともあり、私は退職しました。

ですが、首里城が好きだということに何の変わりもなく、インスタグラムも『昌子の首里日記』に少し変更し、首里城だけではなく首里の町にも視野を広げて続けています。

毎日通うことは出来なくなってしまいましたが、首里城を想う気持ちは持ち続けていたので、火災から1年後には、「首里城が好きな人」というだけでメディアの取材も受けました。

(琉球新報社 提供 2020年10月31日)

火災前の2年8ヵ月。撮った枚数は