ているだけどワクワクするカンタキルトでハイブリット型ソーシャルビジネスに挑戦したい。
「これだ!!」初めてカンタキルトを知った時、直感でそう感じました。
領事館での任期を終え、漠然とソーシャルビジネスを「いつか」やりたいと思ってはいたけど、一体どうやって?何で?という答えが出ずにいました。ビジネスをするなら、自分が好きな商品、心がワクワクする商品を売りたい。そしてそこにストーリー、意味があるものを探していました。
そんな時に家のソファーに合うカバーをインターネットで探していた時に、ふと目に止まったカラフルなブランケット。「これはもしかしてサリーかな?」と思い気になって商品をチェックしてみると、インドやバングラデッシュで女性が日常的に着ているサリーをリサイクルし、一つ一つ手作業で布を幾重にも重ねて刺し子を施して作られた、それぞれ世界に一つしかないカンタキルトということがわかりました。
そして、私が購入したのは途上国の製作者に適正な価格を支払っているフェアトレードの商品。
インド人の夫を持つ私もサリーをいくつか持っており、カラフルでいくつもの柄があるサリーの美しさに魅了されていましたが、なかなか日常で着る機会が少なく、とてももったいないと感じていました。
私の人生を変えた我が家のカンタキルト
カンタキルトは、ベンガル地方(主にバングラデシュおよびインドの西ベンガル州)に住む女性達が暖を取るために、古くなった洋服や布を継ぎ合わせた事から始まり、長年の時を経て愛する人への願いや想いを伝える象徴的な芸術品へ発展したもの。繊細に作られたカンタキルトは、結婚式のギフトや母親、世代を超えての贈り物としてそれぞれのストーリー、歴史、願いが一緒に織り込まれています。
最初はただ「可愛い!」と思ってチェックした商品だったのに、カンタキルトに込められた意味。
異国の地でどんな人が着ていたサリーなんだろう、どんなストーリーがこのサリーにはあるんだろう。そしてこれを一つ一つ手縫いしている人の人生にも触れられる。そこに自分のストーリーも加えていける。こんなにもワクワクし、みんながハッピーになれる仕組みのカンタキルトに私はすぐに心を奪われ、日本でもカンタキルトをもっと多くの人に知ってもらいたい、カンタキルトでソーシャルビジネスをしようと決めました。
インターネットでは沢山のカンタキルトが売られており、とても安く手に入る商品も沢山ありました。
そんな時に、バングラディッシュで主に人身売買の被害にあった女性たちを支援し、カンタキルトの仕事を通じて経済的自立や教育の機会提供をしているBashaという会社を知り、「これだ!!!!」と感じ、すぐに連絡を入れました。
私がずっとしたいと思っていたソーシャルビジネス、大学院で執筆したバングラディッシュでのソーシャルビジネスの卒業論文、夫のルーツであるインドのサリー、私のルーツである日本でカンタキルトを普及したい。すべての点と点がつながった瞬間でした。
私はフェアトレードのカンタキルト販売を通じて、国際社会問題(フェアトレード、ゼロ・ウェイスト・女性の地位向上及び人身売買)を少しでも多くの日本人に知ってもらうことをミッションとした、ハイブリッド型のソーシャルビジネス「LAULIMA」を立ち上げることにしました。
③このプロジェクトで実現したいこと
皆様から頂いたご支援で提携先のパートナーからフェアトレードのカンタキルトを購入し、販売を通して国際社会問題への認知向上に挑戦したい。
LAULIMAはハワイ語で”many h