ページをご覧くださりありがとうございます。西山淡竹会の松橋と申します。当団体は長野市西部の西山地区にて、荒れた竹林の整備や特産品「淡竹(はちく)」の収穫・販売などを行なっています。発足当初より有志によるボランティアを中心に活動を継続してきましたが、現在、活動の継続が危ぶまれています。
この地域の里山の保全、そして西山の食文化として愛される淡竹を、これからも継承していきたい。そうした熱い想いから、当団体の活動や淡竹について知っていただき、ぜひ今後の活動継続にお力添えいただきたく、クラウドファンディングの実施を決めました。まずはページをご一読いただけますと幸いです。
西山淡竹会は、長野市の西側に位置する西山地区(旧信州新町、旧中条地区、旧大岡村、小川村の総称)の荒れた里山を元の姿に戻そうと、2010年に設立されました。2013年には、母さんの玉手箱本舗企業組合として法人化。従来より続けていた竹林の整備活動に加え、淡竹の販売や加工品の開発をしてまいりました。
皆さんは竹の種類をご存知でしょうか?日本には大きく3種類の竹が生育しています。スーパーなどで一般に流通される筍が育つ「孟宗竹」、竹細工などによく利用される「真竹」、そして寒冷地にも生育している「淡竹(はちく)」。なかでも淡竹は、日本に生育する竹の7%程度と言われており、数の少ない品種です。
私たちが活動する西山地区には、淡竹が多く自生しています。この地域は山間部で且つ傾斜地が多く、地滑りが起こりやすいため、祖先は開拓した畑の周辺に竹を植えました。竹は地面に根を張り巡らせるため、土留めの効果をもたらしてくれるのです。安全を目的に植えられた淡竹ですが、育ちが若いうちには筍として食され、地域で長らく愛されてきました。
孟宗竹の筍は土から掘り起こして収穫するのに対し、淡竹の筍は地面から姿を出しているので、誰でも簡単に収穫できます
5月下旬から6月にかけて収穫される淡竹の筍は、初夏の風物詩のひとつとして、北信濃の食卓で広く親しまれています。一般的に販売されている孟宗竹の筍に比べて、えぐみやアクが少なく、あっさりとした甘みが特徴。やわらかでシャキッとした歯ざわりにファンが多く、「筍の中でも一番好き」と仰ってくれる方も少なくありません。
たけのこ汁やたけのこご飯として、初夏の季節は食卓に淡竹が並びます
「朝採りを食卓へ」をコンセプトに、収穫期の生の筍は当団体の活動を理解してくれている八百屋さんやスーパーへ毎朝卸して販売しています。また、生売り以外は水煮の一斗缶の缶詰に加工します。缶詰にした水煮は業務用として販売のほか、開封後小袋の水煮やたけのこごはんの素として販売をしています。収穫は西山淡竹会の会員さんから週3日の集荷日に出荷していただき、多い年では述べ16トンほど収穫しています。
当団体の活動目的は、地域の活性化にあります。長らくこの西山地区で親しまれてきた淡竹について広く知っていただくため、収穫期にはイベントを実施しています(2020年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い自粛)。
毎年5月下旬には、長野市「日本料理悠善」さんにて「竹の子づくしの夕食会」を開催しています。丸山総料理長による淡竹を使った創作料理が10~12品用意され、旬の食材を使った料理が楽しめます。
6月第一、第二土日には淡竹の収穫体験会を開催しています。道の駅信州新町に集合したあと、自家用車で目的地の竹林に向かいます。淡竹の筍狩りは今年で9年目を迎え、初回から毎年参加している方もいるほど人気があります。
整備された