竹林の中で簡単に収穫ができることから、子供たちは採ることに夢中で、目一杯に自然を楽しんでくれています。タイミングが合えば、山フキや山椒、セリ、タラの芽、ワラビなどの山菜も収獲できます。
一時間半ほど筍狩りを楽しだ後は、北アルプスを望める山道の風景を楽しみながら信州新町の福祉センターへ。収穫してきた筍の皮剥き体験をしながら、筍汁や天婦羅などの食材を作り、地元のお母さん方から料理方法を教わります。筍汁はじめ3品ほどの料理を作った後は、ゆっくりと食事会で旬の筍料理を楽しんで解散となります。第二日曜日には丸山総料理長の料理教室もあり、これを目当にお越しになる方もいらっしゃいます。
※2021年は新型コロナウイルス感染拡大状況を考慮して料理教室は開催せず、収穫体験のみ実施します。
安定した淡竹の収穫やイベントの実施には、継続的な竹林の整備が不可欠です。里山は人の営みと共に手入れが行われ、美しい風景として四季折々私たちを楽しませてくれました。しかし、若い世代の人たちが町を離れていく中で高齢化が進み、農業の担い手も無いままに、耕作放棄地が増えています。
竹は極めて繁殖力の強い植物です。耕作放棄地となったところには、伸びてきた地下茎から筍が生え、やがて竹になり、いつの間にか竹林になってしまいます。西山は雪の多い地区でもありますので、振り積もった雪の重みで竹が折れ、竹やぶ化していきます。三年もすれば見事な日の当たらない竹やぶになってしまいます。日が当たらなければ、美味しい淡竹の筍は育ちません。
日本全国にある竹林は知らず知らずのうちに竹やぶとなり、その範囲を驚異的に広げています。人が入らない荒れた里山は有害鳥獣の住処にもなってしまい、イノシシや鹿といった有害鳥獣が農業に与える被害は、甚大なものになってきています。
西山淡竹会はそんな竹やぶを持った地権者の皆様から土地をお借りして、整備・管理をしており、現在は延べ20haを管理しています。整備費用、管理費を地権者様から頂かず、その管理地から収穫した筍は私どもが商品化して西山の特産品として販売しています。
生い茂った竹やぶを掻き分けて伐採・剪定作業をしてきました
会員たちとともに、生い茂っていた竹やぶを整備して遊歩道を設けました
自治体の補助金を活用しながら整備を続けてきましたが、毎年手を入れ続けていかなければ、すぐに元通りになってしまいます。整備した遊歩道にも、すぐに地下茎が伸びてきます。継続した整備には、新たな担い手の確保や資金など、様々な課題を抱えています。
現在の資金源のひとつとなっている淡竹の販売ですが、これらを請け負っていた母さんの玉手箱本舗企業組合が、2021年をもって廃業をする予定です。これを受け西山淡竹会を法人化、私が代表となって生淡竹や加工品を提供していく予定ですが、活動の引き継ぎ(継続した加工品の製造など)や継続した竹林の整備には、まとまった資金が必要です。
今回のクラウドファンディングを通じて、まだ淡竹を召し上がっていない方にもその魅力と現状を知っていただきながら、ご支援を募りたく思っています。いただいた資金は、西山淡竹会の活動運営費や、次年度以降も淡竹をお届けしていくためにかかる竹林整備費に充てさせていただきます。西山地区の里山保全と食文化の継承のため、ご支援・ご協力を何卒よろしくお願いします。
クラウドファンディングの実施方式について
本クラウドファンディングはAll-in方式(実行確約型)で実施します。目標金額である100万円に達しない場合にも、ご支援金を活用した諸