北海道の86歳の古民家をピアノホールにし 109歳のNYスタインウェイを奏でたい

北海道の86歳の古民家をピアノホールにし 109歳のNYスタインウェイを奏でたい
小樽張碓86歳の古民家、ニューヨークから運んだ1912年製NYスタインウェイグランドピアノ、世界最高峰のホールを作った建築家が音を監修、地元北海道産の木材だけを使いリノベ、渡米29年の小樽出身ジャズピアニスト。他で聴くことは不可能な音になるに違いない。世界唯一無二の芸術創作•発信のホールを作る。

ている神社。三社神社は、天照大神、八幡大神、春日大神の三社。

周辺のこの雰囲気をみて、すっかり気に入ってしまいました。

2019年9月6日、この古民家を正式に引き継きました。
★古民家の状態

築86年の古民家の壁や床を取り払ってみると、丈夫な建物だとは言えそうにない状況でした。

ピアノを入れるには頼りなく、基礎や土台は経年劣化により朽ちていました。

その辺で拾ってきたような石と木。よくこれで86年持ちました。。。

基礎や土台も朽ちている。

約25畳くらいのスペースになる予定でした。全て解体してみるともっと広いスペース、35〜40 畳くらいになりそうです。

築86年ならではの物も見つかりました。戸にはめ込まれた板ガラスは、模様もさまざまで今では手に入りにくい昔の職人さんでしか作れない貴重なものです。

床下から現れたのは囲炉裏の跡。

天井は柾葺き(まさぶき)の屋根です。

★古民家ピアノホールを作り、1912年製のピアノの音色を響かせる。

周りからは、これは古すぎる物件なので壊して新しく作った方がいい、という意見が多くありました。けれど、この建物の歴史を消さないような改築を施し、それを語り継ぎながらも新しい交流や文化が生まれるようなスペースに生まれ変わらせるという気持ちが高まりました。

★ホールの使用方法と未来図

ここで奏でるニューヨークスタインウェイの音が、この建物とこの土地そして神社のエネルギーと一体となって皆様と共有できたら最高だと感じています。

今の段階では、1912年製の野瀬栄進のピアノを聴いていただくのがメインです。

ソロだけではなく、バンド演奏など様々なコラボも企画します。音楽だけではなくアート作品を飾り、芸術家たちの展示の場、そして芸術の発信の場にもなれば良いと思っています。

ピアノホール以外のスペースは、自己予算でゆっくりやろうと思っております。

建物全体のイメージは色々ありますが、ホールの方は『音一点』に集中し、自分そして聴きに来ていただく方に最高の音を提供し、いい気分で音に触れる心地よい場所にしたいと思っております。可能な限り換気を良くすることも考慮します。
★プロジェクトを思い立った理由

当初、自己予算で2019年10月に解体作業を開始しました。その後最初にお願いしていた方がそれ以上は出来ないと言うことで工事が保留になり、その後すぐコロナ禍ですべてがストップしました。

そんな中、世界的に優れた音響のホールを設計した方と出逢い『古民家の音の監修をしましょう』と仰っていただきました。世界最高峰のホールを作った方に音の監修していただける。そんなチャンスはまず巡ってきません。多くの方のご協力・ご支援で運ばれたニューヨークスタインウェイのためにも、ホールの部分だけは可能な限り良いものを作ろうと決意しました。

今回も1912年製のピアノをニューヨークから日本に持ってきた時と同じように、自分だけじゃなくて多くの方と夢に向かって漕ぎ出して、大勢の人とワクワクドキドキを共有し一緒に作りあげていけたら、という気持ちが高まりこの企画を立ち上げました。
★工事の過程とかかる費用

2019年の解体で60万円。
2021年1月25日から工事スタート。

さらに解体をし、急ピッチで土台・骨組み作りが進む。

今までの工事のプロセスはこちらでアップしております。

+1階土台と2階のキャットウォークなどの骨組みに約300~400万
(2階のプライベートスペースの床土台部分も入っておりますが、大工さんや現場費用をホール