固定種の有機野菜を届けたい!

固定種の有機野菜を届けたい!
長野県茅野市八ヶ岳の麓。標高1000m。自家採種した種で育てたエネルギー溢れるお野菜を全国の人に届けたい!

ご挨拶

はじめまして。

長野県茅野市で『種採り有機農家』を営んでおります

北村 連太郎 と申します。

ここ茅野市・蓼科地域は、蓼科山の麓に位置しながら霧ヶ峰と八ヶ岳を間近に見渡せ、遠くに日本アルプスを望む大変美しい、雄大な自然に毎日触れられるところです。
霧ヶ峰からの清水はとても綺麗で美味しく、お隣諏訪の街では古くから日本酒と味噌作りが盛んです。温泉もいっぱいあって観光の魅力いっぱいです^^

僕とこの地域との出会いは、ひょんなことからでした。

もう少し若い頃、僕はバイクで日本一周の旅をしておりました。(結果的に2周半することになりましたが。。。)そんな中でこの地域に立ち寄り、美しいところだとは思ったものの、数ある美しい場所の一つとしてその時は通り過ぎました。その後すったもんだあり、この地域での暮らしがスタートしました。

暮らしてみると、夏は強い日差しのもとでもカラッとした陽気で涼しく、快適そのもの。その分長い冬は極寒で、すべてのものが凍りつく。ただ雪は少ない地域なので、冬の間も気持ちの良い晴天の日には気持ちが安らぎ澄んだ空気に心も体も洗われるような心地がします。

そんな地域で地元野菜を食べると、びっくりするほど美味しく、衝撃でした。

水がいいのか、空気が綺麗なのか。それももちろんあるだろうけれど、この地域に暮らすことで考え至ったのは、

『旬のものは美味しい。』

ということ。旬という概念は、四季のある国でしか生まれません。四季があるというのは、気候のメリハリがあるということ。そして、そのメリハリが食べ物を美味しくするということ。

それもあって、日本の農作物は美味しいんだと思ったんです。

この地域ではそれに加えて、同じ季節内での寒暖差、一日の中での寒暖差がとても大きいです。人にとっても作物にとっても、生きていくのにちょっと過酷なところですが、だからこそ短い夏にエネルギーがぎゅっと詰まった野菜が育つのだと実感しています。

『おかげさま農園』始動

そんな僕がまたまたひょんなことからこの地域で野菜作りをすることになったのがちょうど2年前。

きっかけは、「面白そうだと思ったから」。

長年夢見ていたことでもなければ、練りに練った計画があったわけでもなく単純な理由で始めましたが、

これが、初めてみると本当に面白かった。

手をかけた分だけ応えてくれる野菜たち。
うまくいかない作物はどうしたらうまく育つのだろうと思考を巡らす日々。
野菜を売るための直売所や棚なんかも自分で作る。

ただのちょっと元気な若者だった僕ですが、この濃いーい2年でだいぶ『農家のおっちゃん』らしくなってきたと思います。(自称) ですが、知識も農具も、土地すら最初は何も持っていなかった僕が本当の「ゼロ」から農業を始めるに当たって、たくさんの方にお世話になりました。

快く畑を貸してくれた地主さん、
気にかけてくれて色々教えてくれる周りの先輩農家さんたち、
応援してくれて、時には知恵をかしてくれるお客さんたち。
この土地の農家さんたちが代々受け継いできた畑で、
代々守って来た水路の水を吸収して、
素晴らしい自然の恵みを受けて野菜たちは精一杯育っていってくれる。
僕はそれをほんの少し手伝うということしか出来ないんです。

すべての「人やもの」のおかげで農家を始め、営むことができるんだなあと感じたので、農園の名前を「おかげさま農園」に決めました。

野菜づくりで大切にしていること

自然の恩恵で成り立つ仕事なので、「環境負荷を出来るだけかけないこと」を大切にしています。何より、僕が全国各地で見た美しい日本の自然を後の世代の子達にも残してあげたい。
そのために、畑の中・その地域内でエネルギーや物質がうまく循環するような畑づくりを基本に考えています。具体的には以下のようなことを実践しています。

肥料は自家製。

出来るだけ自分の家や畑・田んぼから出るものを材料とする。足りない材料は地域の畑や生産者から出る副産物を、廃棄に困っているようなものを中心にもらって来て、畑に使える形に変える。例えば寒天の搾りかす(茅野市は昔から寒天作りが盛んな町です)や米ぬか、籾殻、酒粕などです。

種は殆どのものを在来種・固定種から選び、出来るだけ自家採種して蒔く。

種の話をここで語り切ることは難しいし、もっと長年タネを守る活動をしてきて上手に説明される方もいるのでこちらでは僕がどういうスタンスで種と向き合っているかだけお話しさせていただきます。

「種を蒔き、育った植物から種を採りまた種を蒔く。」人間が何千年と繋いできたバトンを、僕はこの時代の農家の一人として守りたいと思っています。もちろん守った種は次世代に繋がなければならないのですが、このままいくと、守