干ちぢれ毛だとしたら、鹿革はアフロヘアーのような綿密な繊維を持っているとイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
湿度が高く、じめっとした梅雨の時期には通気性が、乾燥気味な冬の季節には吸湿性が発揮され、まるで木材のような一面も持ち合わせている鹿革は、日本の風土にスッと馴染みます。
伝説のようなほんとの話ですが、東大寺の正倉院にある鹿革製品は、牛や馬の革製品が硬化しているのに反し、1200年の時を経てその柔軟性を保っていますよ。
YAMABITOの鹿革製品のこだわりを、4つにまとめています。
1. タンニンなめし × 素仕上げ
YAMABITOの鹿革は「タンニンなめし × 素仕上げ」という最小限のなめしと染色加工のみを行っており、3つの特徴があります。
使いこむほどに、しっとり滑らかな手触りが現れるエイジング
つや感が増していく
銀面の剥離(革の表面が剥がれること)が起こりにくい
鹿革のイメージについてヒアリングすると、
「革の表面が剥がれやすいって聞くからね、、」
と言われますが、YAMABITOの鹿皮は過度な加工をしていないため、銀面の剥離はほとんどなく、キレイにエイジングしてくれます。
※過度なダメージを与えた場合は、その他の革と同じように銀面は剥離します
2. シンプルさと使いやすさ
大学では建築を専攻していたこともあり、デザインをするのが好きで、鹿革の製品設計も自ら行っています。
鹿革は柔らかく、強靭で、しっかりと使い込んでいけば何年も使える製品になること、これまで出回っている鹿革のハンドメイドな感じはYAMABITOっぽくないな、ということをベースに、
使い勝手の悪い製品はいらない。
かっこ良くない見た目はもちろんナシで。
鹿革の魅力をダイレクトに伝えるデザインにしたい。
このような想いから、あーでもないこうでもないと悩み、考え、スターバックスにYAMABITOの製品があっても違和感のないシンプルさと、使い勝手の良さを目指しました。
プロダクトを手にした方の心の体温がフッと上がるような、そんな体験を、鹿革の素材とデザインで表現できるよう努めています。
3. 原皮から手がけることで、製品の原価を抑える
革製品の革を、原皮から手がけています。
協力していただいている食肉処理業者さんにもしっかりと皮が腐敗しないよう処理をしていただき、独自の流通ルートをつくり、製品の原価を抑えています。
原価をおさえることはひとつの目的ですが、一枚一枚、丁寧に脱水して塩を刷り込み、それが立派な革となり、製品となって手元に帰ってきた時は、
「いやー、ほんと立派になって。」
というひとり言をいいながら、どんな方の手に渡り、どんなストーリーをつむいでいくのかとワクワクしながら仕事をしています。
4. 100%オーガニックの素材
自然に生きていた鹿を、赤ちゃんが使っても問題ない認証を得ている、環境に優しいなめし方法で革にしています。
100%オーガニックレザー以外のなんでもありません。
野生ならではの傷や虫食いは見られますが、これらの名残を、”ナチュラルマーク”としてご愛用いただければ幸いです。
リターンのご紹介
今回は「サコッシュ」「L字ロングウォレット」「L字ミニウォレット」「カードケース」「グリップキーケース」「二つ折り財布 小銭入れなし」「スマートコインウォレット」「キーホルダー」の8つの製品をご用意しました。
製品の