MIRUIプロジェクトVOL.17|20代の屏風職人が挑む、屏風製造技術の新活用

まとそを一緒に立ち上げファッション業界で経験のある義理姉の視点から「身に着けられる和紙」いう提案のもとアクセサリー作家さんとコラボ商品に挑戦しました。

アパレル会社勤務でアクセサリー販売をしていた時のこと、天然石を使ったアクセサリーが特に人気だったようです。その理由は1点づつ違うから面白いと虜になるお客様が多かったからといいます。

屏風製造の工程の中で麻和紙を貼るときに、麻和紙の繊維の透け感がきれいに映えてまた違った和紙の表情に面白さを感じた義理姉は、和紙にも共通する部分があるのではないかと考えました。

和紙の透け感に注目

屏風では表現できない和紙の表情をアクセサリーでい活かすということに重点を置いて完成したアクセサリーです。

お仕事からプライベートまで身に着けられるよう、オーソドックスな形ながらも遊び心のあるデザインを提案し和紙の持つ上品さ、かっこよさを活かして日常でも特別な日にでも使えるアクセサリーに仕上げました。

●メモリアル屏風

メモリアル屏風は、弊社で屏風をもっと日常に取り入れられる形にできないかという想いから開発した一番わかりやすい形の商品です。

母になった私と義理姉の観点から、現代では子供の写真が簡単に撮れて遠方にもすぐ送れる、データとして残せてとても便利になった反面、すぐ目に見えるものとして残すことが少なくなり温もりに欠けてきたという思いから開発しました。

出産を経験して感じたことは、想像以上に育児が大変だということ、産後は育児だけではなく自分自身の体も思うようにままならないということ・・・ですが、産後間もなく命名やお宮参りなど子供の成長イベントはどんどんやってきます。
イベントをこなすのに精一杯で記念を形に残せなかったという悔いもありました。
産後に関わらず成長過程でその時の大変さはそれぞれだと思います。

そんなお母さんのお手伝いもできるように、メモリアル記念屏風は左片面をマグネットが付く加工が施してあります。そのため写真等を成長の合わせて替えたりすることも可能です。フォトフレームなどとは違い、縦にも横にも斜めにも写真を貼ることができ写真の大きさも自由に貼ることができます。デコレーションが苦手な方や多忙な方も簡単に仕上げられるようにお花のデコレーションパーツもプレゼントしています。

可愛い子供の成長を残したくてもなかなか製作まで追いつかない多忙な子育て世代もこのセットで簡単に記念を残すことができたり、なかなか孫に会えない遠方の祖父母への贈り物等としも活躍できるアイテムです。

お子様の成長記録だけではなくほかのシーンでもお使い頂ける多目的屏風も制作しました。

送別や長寿のお祝い、父の日、母の日などに寄せ書きを描いたり絵を描いたり、写真を貼ったり、使い方は様々でプレゼントすれば喜ばれること間違いなしです。

便利さだけではなく命名用紙やお祝いの言葉を書ける右面は、本格的な屏風の製法で作られています。

ひな人形の屏風に使われる柄の既存の型は古典的であったり、桜の柄がほとんどでこの企画のコンセプトとは少し違いました。

雛飾りに使われる金彩加工が施されたもの

そのため柄のデザインから自分たちで起こし、ママさん世代からおじいちゃんおばあちゃん世代にも好まるデザインに仕上げました。
縁起のいい柄や和風だけどリビングや寝室など洋室においても違和感のない柄を意識して柄を決めていきました。

そのデザインをもとに雛人形の屏風の絵付けの工程である金彩加技術を駆使し、職人が一枚ごと絵付けしてあります。

完成した命名