バイクを売らない、ほぼバイク屋さん「本と、珈琲と、ときどきバイク」

東海道の主要宿場町の一つだったようです。だからかは定かではありませんが、東海道新幹線こだまが停車するので、東京へのアクセスは1時間半程度と、とても便利です。最近では掛川の地場フルーツを使ったクラフトビールに注力し始めたのが話題で、駅前のお店で楽しめます。

JR掛川駅からは、さらに天竜浜名湖鉄道(通称:天浜線)という1両、または2両編成の可愛いローカル線が走っています。私が開きたいと思っている本屋さんはその天浜線の沿線、掛川駅から3駅行った先、無人の桜木駅から目と鼻の先ほどの距離にある30坪程度の土地からお店を開業したいと考えています。今はまだ更地の状態です。土地貸りor購入から店舗づくりまで全てを担わなければなりません。

なぜその土地にしようと思ったかと言いますと、
静岡県民なら知る人ぞ知る、自家焙煎珈琲豆シロネコさんが富士宮市に移転するまでの2013~2017までお店を構えていた場所だからです。
(下写真は富士宮に移転後のシロネコさんのお店です。店主にお伺いしたところ、このクラウドファンディング に載せることを快くOKしてくださいました。ありがとうございます!)

私はバイク好きであり、本好きであり、コーヒー好きでもあります。当時、シロネコさんが近くにあるということもあり、近所の土地を購入しマイホームを建てたという経緯があるほどに、私はシロネコさんのコーヒーが好きでした。移転する際、私だけでなくシロネコさんを惜しむ声が多くあったと聞いています。今一度、その場でシロネココーヒーが飲める環境をつくりたいと思ったのです。この本屋では、シロネココーヒーが飲めるようにしたいと考えています。その文化やストーリーが根付いていた場所を使って、バイクをやたらと推すクセの強い店主(私)がコーヒーの飲める本屋としてゆっくりと時間を過ごせる場所にアップデートしたいと思いました。

2021年8月19日(木)、まさにバイクの日にオープンを予定しております。
プロジェクトを立ち上げた背景

私は地元民ではなく、バイクメーカーに勤めるため、就職を期にこちらで暮らし始めました。(ちなみに私の地元は石川県金沢市です。天候が真逆のところ生まれです。)バイクのデザインがしたくて、某メーカーに勤めはじめたまでは、やっと夢のスタートラインに立てた気でおりましたが、実際の現場はとても「バイクの魅力を伝えたい」という想い一つでは回らないほど、目の前のこと一つ一つに精一杯の環境でした。確かにモノ一つ一つには想いを込めるものの、とてもお客さんにまで伝わるところまで面倒見切れない。組織の様々な事情もある中で、自分の想いを最初から最後まで通すのは限界があると痛感しました。次第にもっと自分のコアな部分だけと勝負したいという気持ちが強くなっていきました。

そこから今の自分への疑問が生じ、少し考え方を変えることに。どうやら焦点を当てるのは、バイクという製品づくりではなく、バイクと人との出逢い方なのではないかと。そこをデザインするべきなのではないかと思うに至りました。バイクという製品はどんどん高品質になっていますし、もはやメーカーやモノでの差というのは各々の好みでしかないところまで時代は進んでいると思います。

そこで上述したような本屋さんというアイデアが生まれました。

私は地方から地方への移住になりますので、都会と比較できませんが、こちらに来て、本屋さんの少なさと、土地柄的にバイクに恵まれているはずなのにバイクの魅力の伝え方不足、の2つが鍵だと思いました。そこを改めてアップデートしようという挑戦