はじめまして!
ヴァイオリニストの沖本みなみです。4歳の時に、テレビで見たオーケストラに憧れてヴァイオリンを始めました。大学生の頃から「クラシックをもっと身近に感じてもらいたい」という思いをモットーに演奏活動を行っています。
今は相愛大学の大学院に通い演奏活動を続ける傍ら、後進の指導にもあたっています。教えているのは小学生のヴァイオリニストたち。 ヴァイオリンを通じて子どもたち、ひとりひとりと向き合い、自分に合った努力の仕方、ひとつのことを継続的に頑張る大変さや達成感といった心の成長に寄り添いながら、指導にあたっています。
レッスン中の私です。笑
このリサイタルのコンセプトは、「前向きになれるコンサート」です。
なぜこのコンセプトにしたのかをお話ししようと思います。
私は小・中学校と地元の学校に通っていたのですが、音楽の道に進みたいと思っている同級生は一人もおらず、常に周りから手指を大事にしないといけないことや、放課後の時間の使い方にまで気を使われてしまい、居心地が悪いと感じる場面がたくさんありました。体育の授業では「無理にボールを触ろうとしなくていい」と言われたり、中学校の入学式の日に「本来は必須だけどあなたは部活に入らなくてもいい」と言われたり…
もちろん全て、先生方の親切心からの言葉であったのは確かです。でも、当時の私としては「ヴァイオリンをやっているってだけで、どうして特別扱いされているんだ」という一部の同級生からの視線を、とても窮屈に感じずにはいられませんでした。
人は時に、分からないものや自分から遠い存在である事柄に対して過剰に反応してしまうと思っています。では、クラシック音楽がもっと身近な存在になれば、自分と同じような思いをする小・中学生が減るのではないだろうか。当時の私はそう考え、「クラシック音楽をもっと身近に感じてもらえるようなヴァイオリニストになる」というのが、夢になりました。
この演奏会は、そんな想いを形にしたい。
従来演奏会というものは、コンサートホールという非現実的な空間に足を運び、生の音楽を聴き、笑顔になって帰るまでのすべてのことでした。しかし、新型コロナウイルスが蔓延して1年半が経過した今も自由の効かない生活を強いられているこの世の中で、楽しみにしていたコンサートやライブを奪われてしまった人は多くいます。私もその一人です。楽しみが制限された世の中だからこそ、このコンサートを当日会場に来られない人にも届けたい。一人でも多くの方に、クラシックってこんなに身近に楽しめて、こんなにも素敵なんだ!と感じていただきたい。
クラシックの名曲たちを私が演奏し、そしてその音楽が心の栄養となり、「これからも頑張ろう」と前向きな気持ちになっていただける、そんなコンサートをお贈り致します!
配信スケジュール
10月23日(土) 18:00より、公開予定!
Youtubeの限定公開にて配信させていただきます。
(視聴期限は11/6(土)23:59まで)
モーツァルトが今の私と同じ22歳の時に作曲した、明るく天真爛漫なヴァイオリンソナタでこの演奏会の幕が開きます。曲の長さも10分程度と長くないので比較的聴きやすく、私たちを優雅な非日常に誘ってくれます。お家で楽しまれる際はぜひ、お気に入りのお茶菓子やお紅茶と一緒にお楽しみください!
2曲目にお送りする、チャイコフスキー作曲のワルツスケルツォ。チャイコフスキーはロシアの作曲家で、日本では主に「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」をはじめとする、絢爛豪華でメルヘンチッ