株式会社 虹の勇者・MRIS(飲食サービス)部門発足ついて
代表・監修責任者 益戸 聡 虹のRest-café 開店予定地にて近影
僕は少年時代から青年・壮年期にかけ、学校での課外活動や
ボランティア、自費での私的活動を通して、断続的にではありながら
障がい者やLGBTQの方と関わりを持ってきました。
その中で”一方的な支援や配慮は何の解決にもならない”ことを痛感し
”相互に補完し合う”ためにはどうすればよいかという課題についての答えを
模索し続け『共に働く』という結論に辿り着きました。
あくまでも個人的な意見ですが
「障がい者やLGBTQの方の社会参加への意志」
と
「健常者(ここでは敢えて”それ以外の人”と言う意味で使います)の理解」
との間には、大きな隔たりがあるように思います。
僕自身としても、事故や災害による怪我や病気で
五体満足に動くこともままならない時期を何度も経験しました。
こと労働環境にまつわる社会的諸問題は、ハラスメントの件も含め
他人事ではなく”明日は我が身”いつ誰にでも起こり得る事象です。
働くこととは、即ち、社会に参加すること
~生きているという実感と、与え合うことのできる喜び~
つまり、働く場に入れない・居られないということは
人間としての価値や尊厳を失う・持てない、という感覚と
おおよそ同義であると真摯に受け止めています。
28年来の大親友が、発症から15年以上になるうつ病によって
精神障害者保健福祉手帳を取得し、ご家族との軋轢や
就職困難な実情を最も近い第三者として目の当たりにしてきました。
健常者として社会人になり、その後で障がい者になるケースでは
その前後で、仕事への向き合い方も変化し、明確な境界はないものの
その壁に直面し、精神的にも身体的にも乗り越えることが求められます。
なぜこのタイミングで「飲食サービス業」なのか?
~AIの台頭で失われ行く”人間”の働く場所の創出~
転職の機会に訪れた、製造・施工・小売・飲食・ITとそれぞれの業種で
企業規模の大小はあれど、障がい者やLGBTQの方の様々な処遇を見聞し
ありがたいことに同じ従業員の方から、直接お話を伺える場面にも遭遇してきました。
「全体としては難しくても、部分であれば受け持てる業務がある」ことを
長期間、同じ職場で勤続できている方の声から汲み取りました。
2018年12月21日、自ら命題である「障がい者雇用」の当事者になるべく
2名の精神障がい者を、株式会社虹の勇者のメンバーとして
”障がい者と共に働くことを実践する”事業を立ち上げました。
「変えたいことがあるなら、まずやってみる」をモットーに
内勤・オフィスワーク希望のメンバー
接客・サービス業務希望のメンバー、そして自分の三人四脚。
精神病疾患の労働者として
『できること・できないこと』
の仕分けから着手しました。
Eメール・対人コミュニケーションや各種事務処理の誤謬・誤配
資材発注・工数や納期の管理の遅滞など、投薬や不安定な体調の影響もあり
一人で完遂できないことも多く、どんなに本人の自主性を活かしたくとも
現実的には、即実戦投入は厳しい状態でした。
それでも、現場でしか学べず、教えることができないため全てOJT。
取引先の方には多大なるご迷惑をおかけしながら、事情を説明した上で
温かく長い目で見守っていただきました。
提供する製