皆さん、はじめまして、僕らは「東京チャグチャグ馬コ」と申します。
2016年より岩手県の馬のお祭り『チャグチャグ馬コ』を応援する活動をしております。
皆さんは「チャグチャグ馬コ」というお祭りをご存知ですか?
チャグチャグ馬コ(ちゃぐちゃぐうまっこ)とは
岩手県の「チャグチャグ馬コ」という馬のお祭りは、岩手県を代表するお祭りであり、また日本を代表する馬のお祭りのひとつとして挙げられます。
「チャグチャグ馬コ」は、岩手県滝沢市と盛岡市に伝わる馬のお祭りです。滝沢市鵜飼にある鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの約14キロメートルを、馬と人が練り歩きます。鈴や華やかな飾りがたくさん付けられ、馬が歩くたびに鈴が「チャグチャグ」と鳴り響くことから、「チャグチャグ馬コ」という名前になったと言われています。このお祭りは例年6月の第2土曜日に行われ、岩手に初夏を告げるお祭りとして愛されています。
1978年に「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定され、チャグチャグ馬コの鈴の音は、1996年に環境省(当時は環境庁)の「残したい日本の音風景100選」に選出されています。
古くから、岩手(南部藩)は大型の優秀な馬「南部駒」の産地 として知られており、日頃から馬は農耕にかかせない存在でした。日頃の労働の感謝の意味を込めて旧暦の5月5日の端午の節句に仕事を休み、村民が鬼越蒼前神社に馬をねぎらい、馬や家族の健康、家内安全、五穀豊穣、無病息災などの願いを家族そろって祈願したのがチャグチャグ馬コの起源と言われています。
しかし、チャグチャグ馬コは現在、消滅の危機に瀕しています!背景には、農耕馬の減少、高齢化による担い手の減少、馬の飼育費用の負担の問題があります。
⒈農耕馬の減少
チャグチャグ馬コに参加できる馬は、農耕馬と決まっています。機械化の進んだ現代日本において、農耕馬の力を必要と感じる場面はほとんど無くなりました。田畑を耕す際にはトラクターを使います、モノや人を運ぶ際には自動車を使います。馬から機械に取って代わってしまった現代では、チャグチャグ馬コに出場する馬の数も顕著に減ってきてます。祭り1日のためだけに農耕馬を飼い続けている状況です。1990年に参加した馬は102頭でしたが、2019年は70頭ほどでした。この30年で30頭減少している状況であり、このまま減少が続けば50年後を待たずして、近い将来に祭りが消滅することを示唆しています。
⒉担い手の減少
馬も、人間と同様に食事をし、運動をし、病気にもかかります。しかし、社会的な活用方法を見出すことが難しく、エサ代などの飼育費用は農家さんや牧場主さんの負担となっています。これらの負担が大きいために、手放してしまう人も少なくありません。またチャグチャグ馬コの装束は、各家々に代々伝わる装束であり、それぞれの家にこだわりや印、誇りが込められています。担い手が減少するということは、装束を作る技術 や、馬を育てる技術の消失も同時に起こり得るのです。
チャグチャグ馬コは1年に1日しか行われませんが、馬はお祭り以外の日も人間同様に生きています。
少しでも飼育費用で困っている農家さんや牧場を支援し、1頭でも不幸な馬が生まれないようにするための支援が必要だと思い、僕たちは「チャグチャグ馬コ共同馬主プロジェクト」を考えました。
2019年から、農耕馬の減少を応援する活動として、エサ代の支援をしてくださった皆様に「チャグチャグ馬コ共同馬主カード」を発行し、カードを通じて支援してくださった感