[はじめに・ご挨拶]
熊野敏行(46歳) へべす
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宮崎県自慢の香酸柑橘「へべす」が大好きで、東京から門川町に移住してへべす農家となった熊野敏行と申します。
[参考] 宮崎県門川町 熊野農園HP
2013年、山側の竹名地区にへべす畑を1反だけ借りて農業をスタートさせました。ところが、国や自治体から農家として認定を受けるためには、最低でも4反の農地を確保しないとなりませんでした。
「まずい、残り3反の農地が見つけないと農家になれない!」と焦っていたところ、手を差しのべてくれたのが門川町牧山地区でみかん栽培をしていた園田千代美さん・雄己さん親子でした。
牧山地区は門川町の東端に位置し、日向灘を一望できる高台にあります。海に面した傾斜地では昔からみかん栽培が盛んで、「牧山みかん」として宮崎県でも有数の生産地です。
園田さんは、その牧山の地で古くからみかんを栽培されていましたが、高齢となられた今、管理の行き届かない畑が出てきたため、そこを自由に使ってよいことになりました。
畑を借りた当初、朽ちたハウスや雑木、太いツタ、竹が生い茂り、整備に困難を極めましたが、少しづつ草刈りしては焼却を繰り返し、古いハウスは撤去し、重機を入れて天地かえし(土の上下を入れ替え)をしました。
こうして私は、なんとか農家としての一歩を踏み出すことができました。
Before
After
[プロジェクトを立ち上げた背景]
ちょうど一年前、園田さんから新たに4反ほどのみかん畑を管理してくれないかと相談を受けました。正直、一人で農業と農産加工品製造業をしているため余裕がない状況でしたが、農地が見つからず悩んでいた私に手を差しのべてくれた恩に報いたい、牧山みかんの火を消してはならないと思い、引き受けることを決意しました。
枯れかかったみかんの樹
高くなり過ぎた杉の防風林
とは言うものの課題は山積しています。牧山みかんの畑はどこも水はけの良い傾斜地に造られているため、管理作業(草刈りや防除など)は、平たんな畑に比べて何倍も時間がかかります。しかも、4反の畑に植えられているみかんの樹は、植えてから40年以上経っていて、ほぼほぼ枯れている状況です。みかん畑として再生するためには、まず枯れかけているみかんや高くなり過ぎた杉の防風林を伐採するなど、新しく苗木を植えられるよう環境整備から始めないといけません。
正直、私ひとりでは手が及ばないことは明かです。そこで、農作業を体験してみたい人、牧山みかんを大切に思ってくれる人。そんなみなさんの力をお借りして牧山みかんを未来につなぐ「ワークキャンプ」を思いつきました。
牧山から日向灘を望む絶景を活かし、手伝ってくれた方たちにお礼を兼ねてキャンプでおもてなしをします。
牧山地区からの眺め
[プロジェクトで実現したいこと]
「ワークキャンプ」とは、ボランティアとして農作業を手伝ってくれた方々に、お礼に日向灘を望むみかん畑でキャンプを楽しんでいただこうという企画です。
農業体験内容としては
〇枯れたみかんの樹や伐採した防風林の撤去、整備
〇新たな苗木の植樹(2022年3月予定)
〇ラジコン草刈り機や鎌を使った雑草の管理
〇枝の剪定や収穫(苗木が大きく育ったら)
〇将来的には、牧山みかんだけでなく、色んな農業、漁業体験を考えてます(