はじめまして。私たちは壱岐イルカパーク&リゾートで働く、ドルフィントレーナーです。壱岐イルカパーク&リゾートは長崎県の壱岐島にある自然豊かなイルカのふれあい施設です。経営難になっていたところから再生事業を始めて3年。まだまだ課題はたくさんありますが、イルカとヒトが会話するようにコミュニケーションをとれるような、日本で唯一の施設を目指して日々試行錯誤をしています。今回は新たなチャレンジとして、イルカたちがあっと驚くような『新鮮な地元のお魚』を購入するために、みなさまのお力をお借りしたく、クラウドファンディングを立ち上げました。
はじめまして。壱岐イルカパーク&リゾートのドルフィントレーナーです。
壱岐イルカパーク&リゾートのある壱岐島は、福岡県の博多から高速船で約1時間の離島です。(博多が近いですが、壱岐市は長崎県です。) 自然の入江でイルカたちが生活しているこの施設では、イルカを近くに感じながら、離島らしい、のんびり・ゆっくりとした時間を味わうことができます。私たちドルフィントレーナーはイルカたちの心と身体の健康のためにトレーニングをしたり、時には一緒に遊んだり、イルカたちが日々楽しい!と思うような充実した生活を過ごせるよう努力しています。
漁が盛んなこの町では、かつてイルカは漁師の生活を脅かす存在でした。野生のイルカを見かけた日はお魚が獲れないから漁は止めにしようとなる、という話も聞いています。そんな背景から、ここでは野生のイルカを追い込み漁してこの入り江で駆除していた歴史があります。それを25年前に壱岐市が180度方向転換し、イルカと共生するために「イルカパーク」を作ったのが、この施設の始まりです。
ただ、近年は経営が立ち行かなくなっていたため、2018年より再生事業を始め「壱岐イルカパーク&リゾート」として再スタートしました。市の財源に頼らずに自立・発展するようバージョンアップをしている最中です。「どこにいてもイルカとともに」をテーマに、施設内
にカフェを設置したり、イルカパーク内でのBBQやキャンプなど、ふれあい体験の他にもコンテンツを充実させています。その結果、コロナ禍で島内事業者の多くが前年比の売上から50%以下に低下する中、イルカパークは客単価を上げて、前年比を上回る売上で着地する予定です。
さらにフロリダにあるドルフィンリサーチセンター(DRC)の技術指導を受け、イルカとヒトが会話するようにコミュニケーションできる日本で唯一無二の施設を目指して、日々イルカたちと試行錯誤しています。DRCでのイルカとヒトの関係は、まるで家族の一員であるわんちゃんと家族として動物と対峙するヒトとの関係性のようです。”指示するもの”と”従うもの”ではなく、”個としてのイルカ”と”個としてのヒト”との関係。ヒトと遊ぶのが楽しくて寄ってきてくれたり、チャレンジが楽しくて私たちとどんどん新しいことにチャレンジする。遊んで!褒めて!次は何するの!?とヒトに語りかけるようなイルカたち。
ここでは、イルカの餌代に関する支援を募ります。でも、ただの餌ではありません。イルカたちがあっと驚くような、『新鮮な地元のお魚』を購入する費用に活用させていただきます。
一般的なイルカのごはんは、人間の食卓用には選ばれなかった魚たちが、長旅の末に冷凍で大量に売買されたものが使われることが多いです。イルカパークでも冷凍のお魚を使っていますが、人間も食べられるお魚をイルカたちにあげています。そして食事が楽しくなるよう、常時8種類程度のお魚が食べられるようにしています。ただ管理効率を考えると、準備やカロリー計算などに時間がかかるので大変なのですが、イルカたちが少しでも喜んでくれるといいな、と思って取り組んでいます。
そして今回のチャレンジでは、新たに『生のお魚』をあげられるようにしたいと思っています。それも、漁が盛んな壱岐島ならではの地元のお魚を購入してイルカたちのスペシャルなごはん(おやつ?)としてあげる予定です。ただ猫ちゃんやわんちゃん
に高価なごはん(チュールチュール♪…など)をあげ続けるとお財布に優しいごはんを食べてくれなくなってしまうように、全部を生のお魚にすると家計が成り立たなくなってしまうので、現在扱っている冷凍のごはんを中心に、たまに生のお魚が混ざる状態にしていきます。
購入予定のお魚は、地元の定置網などで獲れるお魚を想定しています。もちろん餌としての単価も、管理のためにかかる費用も上がります。とにかくイルカたちに少しでも楽しんでもらって、少しでも幸せに暮らしてもらいたい、その一心です。イルカのことを考えた結果、微力ではありますが地元漁業の支援も同時に行えることになります。これも私たち、地元の観光施設にとっては嬉しい循環になると思っています。もし共感頂ける方がいましたら、ご支援を頂けたら嬉しいです。
ちなみに、イルカパークでは、イルカたちのごはんになるはずだったお魚のおこぼれを、スタッフがもらって食べることがあります。それはイルカパークで扱うお魚の中に、イルカたちにはあげられないお魚があるからです。品質がいいとか悪いとかでなく、『メス』の魚はイルカたちにあげていません。なぜなら卵を持っていると栄養素の計算が正確にできなくなるため、選別して省く必要があるのです。このイルカたちにあげられなかった『イルカのごはん』もリターンとしてお送りしますので、イルカ気分を味わってみてはいかがでしょうか。(普通に美味しいです。スタッフの間では細かく切った身を入れて炊いた、炊き込みご飯が人気です。)
博多から高速船で約1時間、唐津からはフェリーで1時間の玄界灘に浮かぶ国境の島。人口27,000人、半径最大約17kmの島で、どこにいくのも車で30分あれば移動できるサイズ感です。本土とのアクセスがよく、就航率(港に船がつく確率)がなんと99%。離島としては珍しく、ほぼ間違いなく本土に戻ることができるのは離島では珍しいそうです。
歴史的にはとてもふるく、古事記に5番目にできた島として登場するほど。縄文時代、
弥生時代の古墳、遺跡が多数見つかっていて、今も島のあちこちで古代人の痕跡を感じることができます。また現代の神道発祥の地と言われ、小さな島の中には1000以上の神社や祠があります。とにかく生活と神様との距離が近い島です。
また離島としては珍しく、平野が多く、稲作、農業、畜産が盛んで、多種多様な農作物、果物が耕作されています。畜産では壱岐生まれ壱岐育ちの壱岐牛が名産となっており、その上質な脂と味わいは全国でも高く評価されています。もちろん、離島らしい漁業は今も盛んで、夏のウニ、秋のケンサキイカ、冬のブリ、春の一本釣りのマグロは特に有名です。これらの農水畜産業で、島全体での自給率は 100%を超えています。弥生時代から稲作があったおかげで、麦焼酎の発祥の地とも言われており、日本で一番最初に壱岐焼酎は「産地呼称」の認定を受けています。この壱岐焼酎は現在も7蔵の焼酎蔵で製造されており、昔ながらの製法から現代的な樽で寝かすスタイルのものまで、様々な味を幅広く楽しめます。
本土と物理的にアクセスがよく、離島らしい風土文化も兼ね備え、歴史もあり、農業、畜産、水産、そして酒に至るまで食にまつわることのほぼ全ても網羅しているため、代表曰く『国境離島いち、住みやすく、楽しみやすい場所』です。実際、離島ならではの自然や豊かな食材がありながら、コンビニやスーパーも充実している上に、Amazonの配達も問題なく届くので本当に住みやすい場所で、私たちも移住してこの環境に幸せをたくさん頂いています。
最後までお付き合いくださりありがとうございます。まだまだ未熟な私たちですが、イルカたちもこの1,2年で明確に変わってどんどん人懐っこくなってくれています。今回の『新鮮な地元のお魚』のチャレンジで、またいい変化が起こると考えています!そして、来てくださる方々にすこしでも『わくわくな体験』を持って帰って頂けるように、まだまだ成長していきますので、どうか応援をお願いします!
ロケに来てくれた具志堅さ
ん、壱岐市観光大使のコンバット萬さんと。
【リンク】壱岐イルカパーク&リゾート
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