はじめに
このクラウドファンディングでお届けしたい文化が30秒でわかる動画です↓
カルチャーブランドAy代表の村上采です。このページをご覧いただきまして、ありがとうございます。とても嬉しいです!
Ay(アイ)は、群馬県伊勢崎市から、地域文化の豊かさを発信するとともに、産業を発展させてきた絹織物である銘仙(めいせん)に革新を起こそうとしています。
今回はこれまでの私たちの活動を伝え、応援していただくために、クラウドファンディングをすることを決意しました。
皆さまからいただいたご支援は、銘仙をアップサイクルし衣服を生産するために使わせていただきます。私たちは持続的な生産システムを構築するべく群馬県内の縫製工場と連携を進めてきました。その連携後、初めての商品を皆様にお届けしたいです。
新商品は以下の4種類です。
・羽織りローブ
・ベストワンピース
・ポーチやサコッシュ、トートバッグなどの小物
・おうちで楽しめるアート作品
をご用意しました!実はこれらの羽織りやワンピースは1柄につき、2〜4着しかつくれません。この機会にお気に入りのアイテムを見つけてくださいね。
ぜひ、最後までお読みいただけると嬉しいです。よろしくお願いします!
みなさん「銘仙」をご存知でしょうか?
銘仙とは、北関東で大正〜昭和初期に生産された絹織物のことです。5大産地と呼ばれる、秩父、足利、八王子、桐生、そして最も生産量が多かった伊勢崎で主に生産されており、私の郷里である群馬県伊勢崎市は、かつて織物業・養蚕業が盛んな地域でした。明治、大正、昭和の時代にふだん着やおしゃれ着として日本の女性たちを色鮮やかに装った「伊勢崎銘仙」は、産業として高度に分業化し、高い技術を持った多くの職人の手で生み出されていました。
しかし戦後の洋装化によって需要が減少すると、産業として成り立たなくなり、以前のように銘仙は生産できなくなってしまいました。
こちらは2016年に、銘仙を復活させようと地域の方々の連携によって実現されたプロジェクト「21世紀銘仙」の動画です。引退している職人さんたちが集まり、昔の機具を掘り起こし、14工程にもわたる生産過程を再現・保存しています。このように職人の手によって一つ一つの工程をふみ、職人から職人へと繋いでいく分業制で銘仙は生産されていました。
私と銘仙。
中学校の授業で、活動家の方々が銘仙について紹介するワークショップを開催してくださりました。当時、郷里にこんな素敵な文化・着物があることを知らなかった私にはとても衝撃的な体験で、そこから様々な活動に関わっていくうちに銘仙に惹かれていきました。
高度な分業技術によって支えられた鮮やかで繊細なテキスタイルが魅力の銘仙ですが、先ほどお伝えしたような市場の縮小と職人の高齢化が原因で生産を続けることができないという危機に瀕していることを知りました。私の原体験である「文化を知り・体験する」機会をつくりたいという想いが芽生えました。そして、文化を取り入れた衣服を通して銘仙の価値を紡いでいます。
今回のクラウドファンディングでは、
アップサイクルを通して銘仙が服や小物、アートに生まれ変わります。
(アップサイクルとは、「古くなった物、不要な物を素材としてそのまま利用し、デザインやアイデアなどで付加価値をつけて新しいものへと生まれ変わらせるものづくり」の事です。)
文化は、素材や生地、工芸にまつわる技術などの様々な要素から構成されています。
ここでは銘仙という着物を現代に落とし込み豊かさを紡ぐために