【世界唯一のアリ植物専門生産農場を作りたい!】アリ植物園芸の文化を一代で築く

【世界唯一のアリ植物専門生産農場を作りたい!】アリ植物園芸の文化を一代で築く
アリと共生する不思議な植物の生産農場の立ち上げ。新規就農して1年、約2,800万円の融資を受け、本格的な生産をするためにアリ植物専門生産温室を作ります。まだまだ認知度が低いアリ植物の魅力も発信しつつ、園芸の1ジャンルとして確立できるよう基盤を作り、世界に向けても出荷していきたいと考えています。

リ植物は約680種と、食虫植物と同じぐらいの種類があり、形態・生態もとても面白いのですが、あまり認知されておらず、流通もほとんどしていません。
私はこのアリ植物を収集し生産し流通させ、興味を持った人が園芸店などの店舗で購入し栽培できる基盤を作り、園芸の1ジャンルとして確立させたいです。
現状アリ植物専門の農場は世界唯一なので、日本のみならずこの農場から世界中に出荷し、各国でアリ植物専門店ができるようになるまでにしていきたいです。
プロジェクトをやろうと思った理由

アリ植物は前述したとおりほとんど市場に流通していないため、珍しいものや未流通のものは現地の野生株を輸入したものを購入したり、直接現地へ趣き、採取し輸入したりしました。
特にアリダマと呼ばれるアリ植物は、植物内に大量のアリが住んでいるので、それを検疫のために徹底的に駆虫するため、薬害と輸入のストレスでだいぶ弱ってしまいます。
それに加え、アリダマの養生の仕方などもわからなかったので試行錯誤するしかなく、その結果ほとんどの株が生き残ることができませんでした。
それでも、種が採れたものや、挿し木増殖ができることなどを発見したり、養生の仕方などもわかってき
て少しずつ維持、増殖ができるようになってきました。
アリダマの果実と実生株たち
ですが、やはり野生株は非常にデリケートで維持も難しく、珍しいものは標高が高かったりとそもそも栽培にそれなりの設備が必要です。このままでは貴重な現地資源を多く消費してしまい、生産も効率的にできないと考え、アリ植物専用の農場を作ることを決心しました。

建設予定の温室は、3連棟約200坪で、高地性種も栽培できるようヒートポンプエアコン・ドライミストなどを導入した高山室、挿し木や輸入株など養生が必要なミスト室など、色々な環境を作れるように設計しました。

多湿環境下で細菌病などの病気が出にくいように農業用水をろ過するフィルターも設置し、暖房は熱帯植物に最適な温湯暖房を導入。

また、栽培データを記録するのと人件費削減のため、複合環境制御盤を導入し、温度・湿度・日射量・CO2濃度・飽差など計測し、カーテン・ヒートポンプ ・換気・散水・ドライミストなど自動制御できるようにもしました。

農地は800坪ほどありますので今後さらに規模拡大していきます。

あともう一つ、目指していることがあります。
それは国内でできるだけ適正な価格で流通させ、より多くのファンの手元に届けけられるようにしながら、現地の人も含めた自生地の環境を守っていくことです。

現在多肉・塊根植物をはじめ、変わった形状の植物のことを『珍奇植物』などと呼ばれ、ブームになっています。しかしその『珍奇植物』は、高価で、これまで流通が少なかった、または無かったものがほとんどで、大量生産などはされておらず、自生地から直接持って来られたものが数多くあります。

中でも多肉・塊根植物と呼ばれるものは人気が高く、盗掘や密輸が絶えず自生地の植物が消費され続け減っている現状です。

アリ植物は熱帯に自生し、多肉・塊根植物よりもやや性質が弱いので多くの人が栽培しブームになるかはわかりませんが、その独特な形状は魅力が多く、近年需要が高まりつつあるので今後ブームになってもおかしくないはずですし、現在では海外での人気も高くなっているようで、問い合わせが多いです。

まだブームにはなっていませんが、今後需要が高まった時にしっかりある程度供給できる体制を作り、自生地の資源を消費し続けることがないような基盤を今から作らねば間に合わないと考え