こんにちは、私たちはWACCAのプロジェクトスタッフです!
神戸の長田にある「WACCA(わっか)」は、様々な課題を抱える女性、シングルマザーと子どもたちのための居場所です。
WACCAを開設した「認定NPO法人女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ」は2004年よりDVに苦しむ女性や子どもたちを守る民間シェルターを運営してきました。WACCAは当初このシェルターを卒業した女性や子どもたちの地域の居場所として2013年に誕生しました。
しかし、活動を続けていく中で、私たちはひとり親家庭・特にシングルマザー家庭の貧困や、地域での孤立した暮らしを目の当たりにしました。
そこで、WACCAは困難を抱えるシングルマザーと子どもたちが困ったときに駆け込める場所を目指し、母も子もどちらも中長期的にサポートしています。大人と子どもをそれぞれ必要な相談、支援、機関に繋ぐといったソーシャルワーク的なサポートが行えるのは、WACCAの最大の強みです。
以下に、WACCAの事業をまとめましたのでご覧ください。
このように、WACCAはシングルマザー家庭の支援を8年間続けてきました。
しかし、現拠点は密を避けるだけのスペースがなく、窓がないため換気も十分にできません。そのため、コロナ禍での安心・安全な活動継続に支障が出ています。
この写真は、コロナ禍の「WACCA塾」の様子です。
WACCA塾は、口コミや外部の連携先から子どもと繋がり、コロナ前の2018年度では、延べ2144名が参加しました。
しかし、コロナが蔓延してからは、感染防止対策のため参加人数と実施回数を制限しています。そのため、もともとWACCA塾の定員は毎年超過していましたが、コロナ禍になってからは、人数制限の実施のために参加したくでもできない子どもたちが増えてきています。更に安全安心な運営のため、新しい参加希望をお断りするケースも出ています。
人数制限をし、感染症対策を行っていても、写真のように子どもやボランティアの人数から密になる状態は避けられず、利用者やボランティアから不安の声も多く上がっています。
コロナが少し収まった昨年夏に行った夏休み実験教室。
今年に入ってからはこういった体験活動もめっきり減りました。
しかし、コロナ禍でのWACCAのニーズは多様化・深刻化しています。
例えば、上記のWACCA塾では、コロナ以前は子どもの学習だけ支援することが多かったのに対し、最近は、フードパントリーに繋ぐなど、そのお母さんの支援も行うケースが出てきました。
コロナは、地域で孤立しがちなシングルマザーに、実に深刻な影響をもたらしています。お母さんの仕事が減る、仕事を失うといったことでの経済的な困窮だけでなく、休校や自粛生活で子どもとの関係が煮詰まってしまったり、同居している親との関係が悪くなってしまったり。また友人や親兄弟になかなか会えないなどで、不安感や孤立感を深めてしまったことも少なくありません。そんな中で、「コロナ禍でもWACCAが開いていたから、とても安心できた!」という声をたくさんいただきました。これからもコロナによる負の影響は続くと思われます。それでも、安心して足を運べる居場所で誰かが待っているということが、シングルマザーの方たちには、力になっています。
だからこんな時期ではありますが、前を向いて、WACCAの更なる拡充を目指して、今よりも広いスペースに移転することを決断しました!
この度WACCAの新拠点となる場所です。
今回、新スペースの工事をす