コロナで行き場を失った日本一の王様しいたけを1度限りの特別価格で提供いたします!

コロナで行き場を失った日本一の王様しいたけを1度限りの特別価格で提供いたします!
北海道・七飯町で栽培されている【王様しいたけ】特殊な栽培方法で一般的なしいたけの2〜3倍の大きさで肉厚もあり、さらに甘味も強い。新型コロナウイルスの影響で在庫が増えていく中、決して捨てるのではなくこの稀有な食材を日本全国の人たちに一度食べてもらうために、覚悟を持ってプロジェクトを立ち上げました!

友人や知人に食べてもらったところ、口を揃えてこれまでで一番美味しい!とのコメントをもらい、これは市場に出してもっと多くの人に食べてもらいたい!と思うようになりました。とはいっても、下の写真の様な状態では市場へ降ろすのは難しいと考え、ある程度の大きさに制御することは出来ないか?と水の量や菌床の種類など条件を微妙に変化させながら大きさを調整しました。

偶然の産物で出来た最初のしいたけ。あまりにも大きく驚きとともに写真を撮ったのを今でも覚えております。それにしても、自分の顔が若い(笑)

そして、満を持して市場に巨大しいたけを持っていくと、無残にも一般のしいたけよりも安く買い叩かれ規格外の烙印を押される結果に。

市場の担当者に幾度となく食べて欲しいと懇願しても、規格に入っていない物は見向きもされず評価してもらえませんでした。どうすれば現状を打破することが出来るのか父と毎日話し合い、なんとかこの美味しく大きなしいたけを多くの人に食べてもらう方法は無いか?と、毎晩のように知り合いのツテを頼りにバイヤーや卸の方への連絡をし続ける日々を過ごしました。

そんな福田農園の苦しい時期に、偶然にも私のしいたけを食べた方から全国のしいたけ品評会に出てみないか?と突然の誘いを頂けました。内心は市場で評価されなかったのと同じように、その大きさが故に高い評価はきっと貰えないだろうと半ば諦めの気持ちで、でもどこかほんの少し引っかかる思いをたよりに物は試しと出場をしてみました。

品評会当日、目の前には何度と名前を聞いたことのある有名農家のしいたけが並んでいました。その光景を見て、私は来る場所を間違えてしまったのではないかと思ったのを今でも覚えております。

結果発表当日、期待半分も無い状況で待っていると品評会で最高賞である
「ゴールデンサンマッシュ賞」の欄には自分たちの名前が書いてあるではありませんか。

その時点では私は何のことか全く分かりませんでしたが、苦楽を共にしてきた父が壇上で表彰され賞状をを受け取る光景を見て

「ああ、自分の人生をかけて育てた王様しいたけの美味しさをこれでようやく世の中に届けられる」

そう思うと同時に自然と目頭が熱くなりました。

日本一を頂いてからは多くの飲食店関係者も王様しいたけを使ってくださり、
「はじめは疑心暗鬼だったが、その美味しさに衝撃を覚えた」と言ってくださる方もいました。

念願だった日本一の賞は、これまで支えてくれた父 昭利と共ににいただきました!

しいたけ生産の販売から日々の研究まで、全く何も無いところから二人三脚で取り組んできた父へ
すこしは恩返しをすることができたかな?当時の授賞式の様子(右:父 昭利)

ありがたいことに、多くの飲食店からひっきりなしに注文を頂く日々に休む暇もなく走り抜ける日々を過ごす中である時、飲食店様や購入していただいた一般の方から、「生しいたけだとどうしても賞味期限の制約があるので、それをどうにか伸ばすことはできないかと?」と声をいただき、地元の研究機関とも連携をして乾燥での王様しいたけの提供ができないかと研究を始めました。

最適な乾燥方法を調べるために細かい乾燥温度の条件を変えては、味覚センサーで計測をする。
さらにそれら一回一回の乾燥の時間も分・秒単位で調整を行うことの繰り返し。
今考えるだけでも、気の遠くなる程の試行錯誤を繰り返しより美味しい乾燥しいたけを探し求める研究の日々を過ごしました。

少し脱線しますが、乾燥しいたけは食材で唯一グアニル酸(旨味成分)を豊富に含んだ食材です。その