劇団「Dr. Holiday Laboratory」の旗揚げと活動にご支援を!

劇団「Dr. Holiday Laboratory」の旗揚げと活動にご支援を!
「Dr. Holiday Laboratory」は、山本伊等が主宰する新しい演劇カンパニーです。しかし新型コロナウイルスの影響もあり、上演するための資金が不足しています。これからも演劇を作り続けていくために、ぜひご支援をお願いします!

【はじめに・ご挨拶】

はじめまして。当企画をご覧いただきありがとうございます。Dr. Holiday Laboratory主宰の山本伊等(やまもとかれら)と申します。私は早稲田大学大学院在学中の2019年12月に『配置された落下』という演劇作品を主催し、劇作家、演出家としてのキャリアをスタートしました。以後、個人で活動することを模索してきましたが、今後演劇を持続的に制作するにあたって、これまで一緒に制作してきた小野寺里穂、ロビン・マナバットとともに団体を作りました。

それが演劇カンパニー「Dr. Holiday Laboratory」です。

コロナ禍で苦しいからこそ芸術作品が必要、とは言いません。われわれは、今の時代に可能な作品を、ただ作りたいのです。作りたいという欲求が止められないのです。

旗揚げ公演となる「うららかとルポルタージュ」は、小説家・デザイナー・批評家として活躍しており、「いぬのせなか座」主宰の山本浩貴さんを劇作家に迎え、山本伊等が演出を行います。 また本作は『S-Fマガジン 2021年6月号』(早川書房)に掲載された山本浩貴+鈴木一平「無断と土」の続編です。
【Dr. Holiday Laboratoryとは?】

Dr. Holiday Laboratoryは、早稲田大学大学院で小説家・劇作家のサミュエル・ベケットを研究した山本伊等(私)が、制作の小野寺里穂、なんでもやるぜのロビン・マナバットと共に2021年の春に結成した団体です。

団体名は、大学院を卒業して間もない今年の春、私が全く仕事がなくて毎日がホリデーだったことから「Holiday」、劇団FICTION主宰であり、芥川賞作家の山下澄人がコロナ禍になる前まで都内で行なっていた演劇の集まり「ラボ」に私が影響を受けたことから「Laboratory」と名付けました。

Dr. Holiday Laboratory は、山本がベケット作品における他者とのコミュニケーショの不可能性や形式性を引き継ぎつつ演劇を制作し、メンバーの小野寺やロビンが川柳や小説などのジャンルに囚われない様々な作品を生み出していく場です。現在はpixiv FANBOXにて、山本が日記や戯曲、また戯曲の制作プロセスの記録を、ロビンが掌編小説を公開しています。

Dr. Holiday Laboratory 主宰の山本(私)が考えている演出の特徴や意義を、ここに書こうと思いました。しかしそれは、なんだか嘘くさいのでやめます。演出とは作品のたびに戯曲とその場にいる俳優らによって、半ば自分の意志ではなしに形作られていくものであり、そうであれば演出の仕方が毎回変わることは必須です。演劇は人間の生身の肉体によってなされるのですから、なおさらです。 いや、変わることだけが大切なのかもしれません。そうであれば、自分の意志さえ置き去りにするほどの速さでめまぐるしく変わる舞台に、なんとか食い下がっていく、ということがもっとも大切なように思えます。そこではこの「私」とやらが考えたものは、どうやら通用しなさそうです。
【Dr. Holiday Laboratory メンバー紹介】

山本伊等(やまもと・かれら)
1995年生。アメリカ合衆国サンタモニカ出身。劇作、演出、散文。
慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業後、早稲田大学文学研究科表象メディア論コース修士課程修了。
2019年12月『配置された落下』(https://youtu.be/gXJA0R5NJVo)作・演出。同年より現在まで、小説家・保坂和志によるソロトークイ