ベトナム・ベンチェー省の枯葉剤犠牲者&孤児が暮らす保護センターに支援を届けたい。

ベトナム・ベンチェー省の枯葉剤犠牲者&孤児が暮らす保護センターに支援を届けたい。
今年でアメリカ軍の枯葉剤散布から60年を迎えました。ベトナム戦争が終わり46年経過し第4世代が産まれる現在でも枯葉剤の影響を受けた新生児の出生や枯葉剤被害に苦しむ人々が特に多いベトナム南部のベンチェー省に暮らす枯葉剤犠牲者の子供達と孤児が暮らす保護センターに支援を届けたくプロジェクトを立ち上げました

か得ることが出来ないため、共働きで働きに出ているためThuちゃんの介護は祖母が付きっきりで世話をしています。
しかし、コロナの影響で両親の仕事が休業してしまい収入を得ることが出来ず、食料や日用品の支援を必用としています。Thuちゃんは枯葉剤の影響で脳性麻痺と診断され、他人のサポートがないと生活することが出来ません。

Nguyen Thi Minh Thuongちゃん(16歳)は枯葉剤の影響で自律神経に障害があり自分の行動や感情をコントロールすることが出来ず、家から出ること、学校へ通うことも出来ず父親の僅かな収入だけで生活しなければならず、貧困問題に直面しています。

写真左:Vo Thi Cam Lyちゃん(小学4年生) 写真中央:Vo Thi Kieu(母) 写真右:Vo Minh Lam君(小学2年生)母親のKieuさんは現在、シングルマザーとして小学4年生のLyちゃんと小学2年生のLam君を育てています。
家族全員、小人症と診断され母親は宝くじを売り歩きながら、2人の子供の世話をしています。
LyちゃんとLam君は、小学校に通うことを希望していますがお金に余裕が無く学校に通わせてあげることが出来ません。

枯葉剤・ダイオキシンの犠牲者の家には、比較的軽度の障害を持つ子供達が暮らしております。
要介護を必用とする重度の障害をもった子供は施設で暮らすことが出来ますが、両親や親族の介護が無ければ入居することが出来ないため、施設で暮らすことが出来ない子供たちが多くいます。
しかしながら、私達は枯葉剤犠牲者のリストに載り施設に入居することが出来ない子供達にも支援を届けて行きます。

【枯葉剤の恐ろしさ】

枯葉剤の犠牲者の中でも有名なのが、腹部と生殖器、肛門部分が繋がり、2本の脚と1本の短い脚しかついてない状態の結合双生児として1981年2月25日に産まれたのが「ベトちゃんドクちゃん」です。

ドクさんに代表されるように枯葉剤の影響を受けた子供達は奇形児として産まれ、大脳が欠損もしくは全く無い無脳症や眼球欠損、頭が通常より大きくなる病気の水頭症(すいとうしょう)などの体の組織の構造に異常をもたらしたり、記憶障害や視力障害、難聴、発語障害など様々な機能的異常を引き起こしております。
また、枯葉剤は視力の悪化や腎臓・関節・認知症などの病気が健常者と比べ早く来るため、
30代から働けなくなる人が多く、自身だけの生活ではなく子供の生活も十分に送れない状況になることも多く、枯葉剤被害者のその家族までの支援も必要となっております。

【ツーズー病院の平和村に暮らす枯葉剤犠牲者の子供達へのチャリティー活動】

毎年クリスマスパーティー招待しているツーズー病院の平和村の枯葉剤犠牲者の子供達

チャリティー活動の一環として、普段はベトナム戦争時の枯葉剤の後遺症で苦しむ子供達の支援を目的にツーズー病院内に設置された枯葉剤リハビリ施設「平和村」で生活する子供達や育った子供達と先生をクリスマスパーティーに招待しておりますが、残念ながら2020年度はコロナ感染拡大のため開催することが出来ませんでした。

例年は、自己資金でチャリティー活動を主催、協賛しておりましたが、コロナ禍の影響で本業の旅行業の売上がほとんどゼロになってしまいましたが、2021年はアメリカ軍が枯葉剤を散布して60年という節目の年であり、私達の支援を待っている枯葉剤の犠牲者がいることや戦争証跡博物館、エージェント・オレンジ&ダイオキシンの犠牲者&ベンチェー省子供たちの権利保護の会などの枯葉剤犠牲者を支援した