劇団水透花第2章公演「おとのよる」上演応援プロジェクト

劇団水透花第2章公演「おとのよる」上演応援プロジェクト
劇団水透花第2章公演「おとのよる」を、2021年9月、劇団水透花主宰葉山なつみと、劇作家えのもとぐりむの共同脚本にて上演させて頂くこととなりました。本当に届けたい感覚を、より質の高い状態にしてお届けしたい!その強い願いの元、クラウドファンディングを行います。どうか、皆様のお力をお貸しください。

制作 / 安倍明以子

当日運営 / 葉山眞弓

《お問い合わせ先》

劇団水透花制作事務局 suitouka.produce@gmail.com

《ご予約はこちらから》

https://www.quartet-online.net/ticket/suitouka202109
▽プロジェクトをやろうと思った理由

私は高校1年生の秋に、強迫性障害という診断を受けました。
病気を持っていると分かったのはその時ですが、きっとそれよりもっと前から、 この病気と闘っていたんだと思います。私は9歳の時に、ミュージカルの作品 で初舞台を踏みました。そこから約9年間、大好きなお芝居でミュージカルの 舞台に立たせて頂いていました。だけど、病気は私のいうことを聞いてくれず、 お芝居を諦め、社会人として会社に就職しました。本当に色んなことがありま した。普段、人からは全く普通に見える私は、一見病気などには見えないと思 います。葉山なつみを辞めたい。消えてなくなればいい。どうせならもっと分 かりやすい病気で生まれたかった。と、何度も思いました。2016年の冬、本気 で死のうと思いました。お給料で貯めていた貯金で自転車を買い、その足で力 いっぱい漕ぎました。遠くまで、遠くまで。誰にも迷惑のかからない所で死のう。そう思っていましたが、気付くと、私は記憶乖離になってしまっていまし た。自分が誰だか分からなくて、なんでここにいるのか分からなくて、それで も見知らぬ人達がいっぱい助けて下さいました。警察に行って事情を話すと、 同じ服装の女の子の、捜索願いが出ていました。私は知らないうちに、大阪か ら三重まで来ていたのです。電話でお母さんとお父さんの声を聞いた時、全て がつながりました。今までのこと、どうして私がここに居るのか、出来るだけ 沢山、溢れてくるままに持っていたノートに書き出しました。私は、愛されて いた、一人の人間でした。その後はしばらく隔離病棟に入院しました。その間 にいろんなことを考えて、一度きりの人生に、もう一度表現をすることに決め ました。同年2017年の夏、表現のお仕事で身を立てる為、私は上京しました。

そしてその夏、写真家 野中うみさんの個展『ラブレター』に足を運びました。 写真を見て、私は今まで感じたことのない感情を感じていました。 「なんか、私でも良いのかもしれないなあ」「明日も、もう少し生きられるかも 知れないなあ」「生きてみよう」心が、心臓がぎゅーっとなって、そっと、あっ たかく包まれていくのを感じました。私は個展を2周回った後、気づくと、その日に初めてお会いした野中さんに、泣きながら想いを伝えていました。「この 感覚を舞台にしたいです!」野中さんに初めて会った私は、名前を名乗るより も先に、こうお伝えしたと思います。すると、野中さんからのお返事は「やろ う!」この日から、昨年2018年の3月に上演した舞台、私自身の初脚本演出作品 となる、舞台「ラブレター〜さよならきみどりちゃん〜」のプロジェクトが始 まりました。写真個展で初めて出逢った感覚と、強い強い想いだけで動いたこ の舞台は、私と熱意の共鳴をして下さった皆さんのお陰で、無事に終演するこ とが出来ました。3日間の全5公演、全公演満員で、約320名の動員数でした。 その舞台を経て、表現で、舞台という生の空間で、「感覚」をお客様に伝えられ ることの素晴らしさを、とんでもない熱量を持って体感しました。“初めて舞台 を観た”というお客様にも、沢山のお声がけを頂くことが出来ました。そして、 20