滋賀県北部の不登校児支援施設。たくさんの思いが詰まった校舎を守り続けたい!

滋賀県北部の不登校児支援施設。たくさんの思いが詰まった校舎を守り続けたい!
不登校の子どもたちを支援するNPOを運営しています。「今の状況を変えたい。」と、決めた子ども達が、廃校になった小学校で4泊5日の共同生活を行っています。毎日の家事や勉強、大自然を生かした野外活動、ものづくり活動などを通じて、子どもたちが持つ「今の状況を変える力」を引き出す手助けを行っています。

はじめに・ご挨拶

はじめまして。「特定非営利活動法人 子ども自立の郷ウォームアップスクールここから」(以下ここから)です。私たちは、滋賀県の北部に位置する余呉町で、不登校の子どもたちを支援する寄宿制の施設を運営しています。
「ここから」のHPはコチラ
我々が基本としている寄宿生活は4泊5日。家を離れて余呉町の自然に身を置き、木造校舎の温かなぬくもりの中で、自立心を養い、さまざまな体験活動を通して、元気と自信と生きる勇気を少しずつ取り戻していくお手伝いをしています。所属する学校に通えるようになることがゴールの子もいれば、自分なりの進路や夢を見出すことがゴールの子もいます。一人一人のゴールに寄り添い、彼ら彼女らが元気に巣立っていけるよう、生活を共にしています。
我々が感じる社会課題と解決策

■不登校支援
不登校の児童・生徒(小~高校学生)は全国で約23万人います。ざっとした計算になりますが、40人クラスに1人は不登校の児童・生徒がいる計算になります。グラフを見て頂くとわかる通り、ここ数年で不登校の子どもたちの数が増加しています。

令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/20201204-mxt_syoto02-000011235_2-1.pdf
を、加工して作成

不登校に至る原因は各自様々ではありますが、「無気力・不安」が原因で不登校になってしまう児童生徒たちが多いことがわかります。(高等学校における不登校の状況については割愛。)

令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/20201204-mxt_syoto02-000011235_2-1.pdf

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「ここから」がある滋賀県においても、不登校の子どもたちの数は増加傾向にあり、主たる不登校の原因は「無気力・不安」であることがわかります。

令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果等の概要について(滋賀県)
https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/5214301.pdf

から、引用

県下における相談・支援窓口は適応指導教室や心の教育相談センターなどが挙げられます。こうした相談機関にかかり、支援をしていくことも大変重要ですが、支援の限界があるのも事実です。また、相談・支援が不登校の子どもにうまくマッチしないこともあります。

「ここから」は寄宿制度を採ることで、行政機関ではできない支援を行っています。形式ばったものは殆どなく、3食の食事を作り、掃除をし、様々な体験活動を行い、必要であれば勉強を行います。所謂“あたりまえ”と、されている日常生活を行っています。この日常生活を積み重ねながら、「自分のやりたいこと」を見つけ「無気力・不安」な状況を脱して行きます。

「ここから」を立ち上げた理由

幼稚園教諭、適応指導教室のカウンセラー兼指導者として勤務していた理事長が、これまでの経験から、不登校の子どもたちを元気にしていくにあたり最も効果のある活動は、野外活動での自然とのふれあいと、親から離れた場所で寝泊りをともにし、自分のことは自分でしなければならない宿泊活動だと考えていました。言うなれば公的な機関では出来ない寄宿を伴った不登校児童