滋賀県北部の不登校児支援施設。たくさんの思いが詰まった校舎を守り続けたい!

滋賀県北部の不登校児支援施設。たくさんの思いが詰まった校舎を守り続けたい!
不登校の子どもたちを支援するNPOを運営しています。「今の状況を変えたい。」と、決めた子ども達が、廃校になった小学校で4泊5日の共同生活を行っています。毎日の家事や勉強、大自然を生かした野外活動、ものづくり活動などを通じて、子どもたちが持つ「今の状況を変える力」を引き出す手助けを行っています。

生徒のための学校です。「一人でも二人でも子どもたちを元気にしたい」という思いから、NPO法人を設立するに至りました。
「ここから」設立の物語はコチラ
理事長の経歴紹介

唐子 恵子(カラコ ケイコ)
1956年 大阪府で生まれ、小学5年生の時に長浜市に移り住む。
1992年 幼稚園教諭をしながらカウンセラー資格を取得
1994年 長浜市教育委員会にて不登校専任の指導者となり、
     小中学校長及び教員に指導を行う。
     12年間のカウンセリング業務で延べ1万人以上の
     小中高校生のカウンセリングを行う。
2006年 長浜市教育委員会を退職。「ここから」を立ち上げる。 
「ここから」で大切にしていること

■「生活力」を育む『共同生活』

「ここから」は、生活自体が自立の為のステップと考えています。集団の中で自分のできることを考えたり、挑戦したり、周りの人の気持ちを汲み取って生活していきます。初めは包丁も持ったことの無い男の子が、生活をするうちに野菜の千切り名人になったり、「ここから」の生活が終了する頃にはどの子も、ホテルのシェフもビックリするような絶品オムレツができるほどになります。もちろん、毎日三度三度自分たちで作るのですから、自然と偏食も治ってしまいます。絶品オムレツの焼ける中高生なんて、すごいと思いませんか。

こういう一つ一つの事が蓄積されて自信になっていきます。また、すべてを自分たちでする生活を経験すると、いかに今まで、自分たちが、愛され、守られ、豊かな生活をしてきたかがわかってきます。そして自然と感謝の言葉が口をついて出てくるのです。

いつもお母さんの作る食事にけちをつけて、粗末にしてきた高校生。「お前の作る食事はまずいんじゃ、こんなもん食べられるか」と吐き捨てるような口調で言っていたのですが、「ここから」で1ヶ月生活したその子は、「お母さんがすごいということがよくわかった」「おいしかった、ありがとう」ということができました。すべて、経験したことから出る言葉です。共同の生活を送る中から、いろいろなことを経験し、本当の意味を知っていくことができるようになっていきます。

■自信回復のための『体験活動』

「ここから」では色々な体験活動(陶芸、ステンドガラス、トンボだま、七宝焼き、紙粘土、カヤック、織物、木工、スポーツ、琵琶湖一周サイクリング、山登り、自然物での製作活動等々)を、その季節に合わせたバラエティー豊かな活動として取り入れています。
サイクリングや楽器の演奏川遊びに

手芸もやります

陶芸では、土粘土をこねて自分の食器の作り。焼きあがった食器で食事をいただきます。どんなに傾いていても、そこは味わいです。世界に一つの自分の作った物。とても大切に扱いますし、何よりそれで食べた食事の味は格別です。

「ここから」では一つ一つの活動に大人も子どもも自分の気持ちをしっかり乗せて、楽しんでやっていきます。大人も楽しめないのに子どもが楽しいわけがありません。不登校の子どもたちに多いのが、やる前からすごい結果をイメージしてしまったり、逆に失敗を恐れてしまったりと極端に考えるところからスタートしようとする。その結果、思いどおりにならないとやめたり、失敗を恐れたりしてやらないといったことが多いようです。でも、何でもやる前に結果が決まっているのでもなければ、すべてが失敗といったことはありません。ある部分は失敗のように見えても実はよかったといったことも多々あるのです。いろいろな活動をしながらそういう経験の溜め込みを作っていくこ