戦することにしました。
《初めての出版へ》
出版経験のある方にアドバイスをいただいたり、出版のために必要なことを調べたところ、
出版社を経由して書店に置いてもらうのは、自分の予算では難しい。
それで、無理のない150冊という少数で自費出版することに決め、準備を始めました。
そして、自費出版に必要なことを調べ、絵本の構成や文字の配列のしかた、
原画の色合いが印刷された時もできるだけ綺麗に出るように、
1枚1枚の原画の画像をパソコンで調整したり、初めての経験で分からないことも多いなか、
印刷製本のお手伝いをしてくださる出版社さんにお世話になり、実現することができました。
納品されたばかりのだつブロくん絵本(2021年1月末)
入稿したときはドキドキしましたが、自分が描いた絵本がハードカバーになり
書店に置かれているような姿で届いた時には、もう手が震えて、
心臓が飛び出そうなほど嬉しかったです!!
そして、ご予約受付を今年2月1日にスタートし、最初の1週間であっという間に
100冊以上のご予約を頂きました。
そして、発売日の2月25日には、ご予約だけで完売になってしまいました!!
感激で胸がいっぱいになり、お迎えいただいた皆様には、ただただ感謝しかありません。
心からの感謝を込めて、一冊一冊にサインを書かせていただきました。
《寄贈への想い》
そして、初版準備のときから考えていた寄贈。
今の時代だからこそ、この絵本を読んで、
”自分の心の声に耳を傾けて生きること”を大切にして欲しい。
この思いを広げていきたい、そして、社会貢献になることにこの絵本を役立てていきたい、と考えていました。
まさか完売するとは思っていなかったので、当初予定していた寄贈分が無くなってしまいましたが、
本・展、そしてご購入された方々から頂いたご感想を読み、
”私が伝えたいことは、多くの方にしっかりと感じ取っていただけた”
ということを実感しました。
そして、”この絵本に綴った思いは子どもだけでなく大人の方にも届けたい”
”世代性別問わず、多くの方に利用されている公立図書館への寄贈をしたい”
そのために、増刷したいと思いました。
まずは、私の住む北海道にその思いを広げたい。
しかし、自費出版での増刷は、簡単なことではありません。
当然、自分の力だけではできません。
初めて出版をしてみて分かったことは、150冊を販売して利益が出せる値段を付けようとしたら、
一冊が5,000円程度になってしまう。
もし、自分が子どもに絵本を買ってあげるとしたら、そんな値段の絵本は買えない。
色々な絵本の価格を参考にしながら悩み、決めたのがこの絵本の価格、1,500円でした。
そのようなわけで、150冊完売しましたが、出版に関わる費用をまかなうことは出来ませんでした。
だけど、
今、だからこそ、どうしてもこの絵本を届けたい。
小さな力かもしれないけれど、この絵本を読んだ人が、
一度きりの人生を、自分で選んで自分で決めて、その人らしく生きるきっかけにしてもらいたい。
発売日から一ヶ月後の今年3月に父が急死し、命の儚さに直面したことで、
”生きる”とはなんだろうと、
ここでまた、改めて深く考えさせられました。
私達が当たり前のように過ごしている毎日は、決して当たり前ではない。
命あってこそ。
限りある人生だからこそ、自分らしく生きることの大切さを伝えたい。
その思いはより強くなりました。
一人では実現することができない増刷、そして、絵