回生
「農業って知れば知るほど面白い!」
農業ってなんとなくダサい。はじめはそう思っていました。
たまたま農家さんと交流する機会があり、農業って面白い!と思えるようになりました。
一番衝撃的だったのは、水口かんぴょう作りをしたときです。10kgはあるんじゃないかという「夕顔」を特注の機械にセットして、電源をオン。1時間見ても見飽きないような美しい工程を経てかんぴょうができあがります。
しかもこれが、東海道五十三次の絵にもなるほど昔からあったと思うと、ドキドキが止まりませんでした。
私は農業について何も知らず偏見をもってダサいと思っていたことに気が付きました。もっと多くの人に私が体験した農業のイメージの変化を味わって欲しい!農業を盛り上げたい!と考えています。
まずは「知る」機会を私たちが提供できたら嬉しい。消費者と生産者が手をつなげるような距離になるように、身近なところから挑戦していきます。
坪山智香(つぼやまちか)
立命館大学生命科学部 3回生
私は、1回生の頃からたくさんの農家さんと交流する機会がありました。
そこで人手不足で悩んでいたり、重労働で大変な環境で働いている農家さんを目の当たりにしました。
「私が何か力になれることはないか?」と思い、まずは人手不足の問題を改善するために「農業を学生の身近なものにしよう!」と考えました。現在は、主な活動である『ONLINE×FARMERS MARKET』を行なっています。
昨年度、大学からの支援もあり無事に初回の『ONLINE×FARMERS MARKET』を成功させることができました。
普段交流することがない農家さんとの交流で、参加者からは「農業っておもしろい!」「農業体験に行きたい!」という声を多くいただきました。今年度はそういった声を実現するとともに、「農業っておもしろい!」と思う若者を増やすために『ONLINE×FARMERS MARKET』を継続して開催したいと考えています。
数年後、私たちの活動で「農業っていいな」「農業を助けたいな」と思う若者が増え、多くの若者で農業を盛り上げていく環境を作りたいです。
最後に、少し長くなりますが私が農業に関わった経緯をお話しして、この場を締め括ろうと思います。
私の人生の軸は「農業をやりながら、農業を助ける活動をすること」です。
この軸が定まるに至ったきっかけは、幼少期からありました。
私は「自然が大好き」なんです。
私は地方の田舎で育ちました。
幼少期から遊び場は自然で、森に入って秘密基地を作ったり、ため池で泳いで怒られたりしていました。
自然の中での遊びはネタが尽きず、自然は私にとってどんなおもちゃよりも魅力的に映っていました。
自然に関することには全て興味があったので、NHKの『ダーウィンが来た!』とか、映画『オーシャンズ』を舐めるようにみていました。しかし、映画『オーシャンズ』を最後に私は自然から目を逸らしました。
目を逸らした理由、それは『人間によって、自然が苦しめられている』という事実を知ったからです。
いまだ脳裏に焼き付いているシーンがあります。
それは「北極の氷が溶けて、白熊の赤ちゃんが海に流されるシーン」です。
人間が出す二酸化炭素排出量によって、地球温暖化が進み、北極の氷が溶けてしまう現象ですね。
「あ、私が生きているだけで、私の大好きな自然を傷つけているんだ。。。」
当時、8歳ながらにこう思ったことを今でも覚えています。
普通に中高と過ごした青春時代。
私は、普通の学生と変わらず、カラオケにも