靴を作り、転職し大阪で靴作り教室のインストラクターとして勤務していた頃に若手靴作家と共同で神戸に工房を立ち上げました。そこではオーダーメイドの革靴を作り、展示会などで販売していました。
数年が経ち、制作を通して様々な職業の方たちと出会う中で飲食業や宿泊業のお知り合いから誘われ、新店舗の立ち上げスタッフとして働き内装やお店のロゴをデザインしたりと興味のあることを好き勝手に活動していました。
30歳すぎた頃に京都の母の実家(私のおじいちゃん家)が当時誰も住んでおらず空き家になっていること知りました。そこはおじいちゃんが元々酒屋を営みながらおばあちゃんと暮らしていた店舗兼住宅でした。
昔から通い慣れた場所でしたが改めて空き家の中をみて、自分の経験がこの建物で活かせるんじゃないかと考えが浮かび、MFS roomを作るきっかけになっています。
まずは作家として作品を生み出す苦労や喜び、若手がゆえに経済的に困窮しながらの展示会場を探した経験から制作者、作家サイドの苦労や手間を少しでも軽減し、手助けできるような発表の場所があればと思い、また飲食業や宿泊業の立ち上げや接客で知った場を提供するという素晴らしさや地元で体験した交流することのワクワクする経験からより広く様々な方に利用できる場があったらいいな思い大改装に踏み切りました。
一昨年結婚し、今年第一子が生まれ、仕事と育児の両立を模索しながら日々奮闘しています。
MFSの現状、将来
2015年のレンタルスペーススタートから徐々に利用者が増え、2020年末にはほぼ毎日ご予約がある状態でした。
飲食店のみよしやは夕方から深夜にかけてオーナーがカウンターに立って営業していました。
コロナ禍による影響
2020年2月からキャンセルが相次ぎ、ご利用件数は前年比が毎月10%と激減しています。飲食店も時短営業要請にともなって昼間のランチ営業に切り替えたものの客足は少ない状態です。
同年5月以降レンタルスペースと飲食店を合わせた毎月の売上は光熱費などのランニングコストの支払いに消え、このままではランニングコストすら支払えない可能性があり、閉店の危機に面しながらも補助金、協力金のお陰でなんとか耐えて営業しています。
今までのイベントの様子
料理教室、会議、個展、音楽LIVEなど様々なイベントを実施
今後のレンタルスペースとしての役割
レンタルスペースを運営するにあたり向き合っていかなければならない課題です。
2021年、2022年と徐々にコロナの状況がよくなることを願いたいが、人々の意識は変わり以前のような大人数が集まるイベントの需要は少なくなるかもしれません。運営側もご利用目的によっては制限をかけざるを得ないでしょう。
2020年からはWEBを中心としたご利用が目立ちます。
ZOOMを活用したWEB面接・試験・会議やオンラインセミナー・勉強会、youtuber、動画配信ライブなどです。雑誌のインタビュー、コスプレ撮影などのご利用もみられ主に1~3名様のご利用が目立っています。
今後もそのような目的の方々に快適にご利用いただけるように努力していくとともに作家・アーティスト作品の展示スペースとして、また新たに飲食業界にチャレンジいたい方に向けてキッチンスペースの貸し出し、独立、開業を目指す方に向けたシェアオフィスの運営も行っていきたいと思っています。
オーナーの想い
コロナ禍で個人向けのサービスが盛り上がりをみせています。
しかしMFS room は各スペースにその時々の様々な職種、趣向、年齢