淡路島初!自然栽培で葡萄を育てて、オーガニックワインを造りたい

淡路島初!自然栽培で葡萄を育てて、オーガニックワインを造りたい
淡路島の山頂近く、瀬戸内の海風のあたる土地で、東京から移住した一人の女性が、大好きなワインを造る為、畑を耕し、苗を植え、ワイン用の葡萄栽培にチャレンジし始めました。最終的には栽培から醸造までを自分の手で行い、この淡路島の自然の恵みがギュっと詰まったオーガニックワインを造ることが目標です。

も多くの皆様に、私たちの挑戦に関心を持っていただけたらと思います。
私たちが造りたいオーガニックワインとは

淡路島は国生み神話でも知られ、海と山に囲まれた豊かな大自然、万葉の昔より御食国とうたわれ食材の宝庫の島でもあります。
果樹や葡萄などの自然栽培は難しく、天候や病気に弱く収穫量は通常の半分位になるともいわれています。
確かに収穫量も大事ですが、それよりも環境に負荷をかけていないか?持続可能なのか?をいつも考え、答えは自分達側にはなく、自然の方にあると思っています。
実際、自分達も畑にいて「土は自分の身体と同じ」と感じるようになり、太陽、風、雨、全ての恵みを受け、持っている自然の力で循環していく…。
まさに「身土不二」の思いで自然と向き合っていきたいと思っています。

沢山の善きご縁で出会った淡路島の人達のその穏やかで温かい人柄にふれ、飲んだ人が笑顔になる、人にも自然にも優しく美味しいオーガニックワインを造りたくて、良いワインは良い葡萄からと葡萄の栽培を始めました。

栽培中の品種とこれから育てる品種

今年2月に植えた160本の 白ワイン用ぶどう品種【シャルドネ】

ホテルや料亭に勤め多くのワインと出逢い 白ワインの中でもシャルドネは味わいの幅があり、和洋中全ての料理とも合わせられる懐の深さを感じられる白ワインだと思います。
淡路島に移住して3年、色々な飲食店へ足を運び 海山の幸、食材との相性が抜群で島の気候、風土にピッタリと思ったのと畑から眺められる瀬戸内の海、風を感じた時に、この畑でシャルドネのワインを作りたい!!と決めました。

来年2月に定植予定の葡萄は【マスカットベリーA】

日本固有の黒ぶどう品種で 日本の気候に合わせて育成されたぶどうです。
国産ワインの中で 最初に美味しいと感じたワインが、マスカットベーリーAの赤ワインでした。
生食用もあり淡路島の特産品、常盤のマスカットベーリーAを初めて食べた時に 凝縮された旨み、口の中で広がる余韻がとても美味しいぶどうだと思い淡路島で赤ワインを造るなら、このぶどうをワインにしたい!!と思い今回、マスカットベーリーAを選びました。
なぜオーガニックなのか?

日本では、ほぼ100%(厳密には97%)の人が「オーガニック」という言葉を知っているそうです。

多くの人はオーガニックというものを「農薬や化学肥料を使わないで、食品の安全性を高めること」と答えるかもしれません。オーガニックに何を求めるか、それは人それぞれで「安全」「健康」「美味しい」「綺麗」などなど、いろいろな捉え方があると思います。
でも忘れてならないのは、私たち人間は微生物や植物がいなければ生きていけないという事実です。
土の中の微生物達が有機物を分解し、それを植物の根が吸収して育ち、葉は光合成で栄養を作る。人間や動物はそれを食べて生きている。

土の中でも、水の中でも、地球上の生命はすべて食物連鎖でつながっています。

自分や家族・子孫が末永く健康であろうと願えば、微生物や植物の生存環境(汚染のない水・大気・土)を考えるのはとても大切なことだと思います。私たち人間は、環境負荷を減らし自然を豊かにする事も出来れば、二度と取り戻せないほど破壊することもできます。
先人達から受け継いだこの大地を未来に繋げ、できる事ならより豊かな状態で次世代にバトンを渡せたら素敵だなと思っています。
だからこそ、農薬や化学肥料は一切使わずに自然と人間の調和を目指しそのために物質の循環や微生物の環境を考え、自然のままを基本に野菜やお米を生産しています