ありません。知っているが、理解しているわけではないからです。
ですから、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』は「日本」という常識がいかにして生まれたのかを扱うことにしました。
それをはっきりとさせるために書かれたのが『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』といえます。
ここまで読んでいただいた支援希望の方は、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』は読者を選ぶ難解な小説だろうと恐れを抱くかもしれません。
しかし、安心してください。
確かに読者を選ぶところはありますが、しかし『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』は「科学と宗教」に興味を持つ読者、そして科学とは何かに興味を持つ読者であれば最後まで読めるようなエンターテイメント・哲学ミステリー小説です。
そして、哲学は物語に埋め込まれています。
確かに、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』には難しい会話が登場しますが、哲学を理解することよりも登場人物たちが何を考えてどのように常識と向かい合うのかを理解する方が、科学と宗教の本質に迫ることができます。
陽子と仲間たちがキリスト教に支配された護国主義者と対峙したとき。
日本の人工知能たちがマルクス主義を信じる国際共産党と対峙したとき。
物語の登場人物たちは、自分が日本人であることを引き受けながら、キリスト教とマルクス主義にぶつかり多くの決断を下します。
『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』で描かれる物語は、私たち日本人がキリスト教やマルクス主義と対峙したときの一つの例として読むことができるでしょう。
神学や哲学を本当に理解できるのは一部の人たちだけです。しかし、物語は誰でも理解できるものであり人生に役立てることができるものです。
キリスト教とマルクス主義、そして日本の物語が生み出す常識の概要は、この小説一冊を読むだけでほとんど理解できると私は信じます。
そもそも、物語を読むことによってしか理解できないことが「常識」なのです。
学校は知識を学ぶところです。そして、社会は常識を選ぶところです。常識を選び、常識を自分のものにして変えていくところなのです。
私たちは社会で多くの常識(イデオロギー)と出会います。
21世紀を生きる若者が乗り越えていかなくてはならない常識の中で、もっとも影響力があるのはキリスト教とマルクス主義、そして日本です。
キリスト教とマルクス主義、そして日本を理解するための必要最低限の地図。
それを楽しく学ぶために『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』は生まれました。
アマテラスカード(TCG)について
トレーディングカードゲーム、TCGという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
TCGは現在、世界でもっとも流行しているカードゲームの一つです。イラストが描かれたトレーディングカードを集めて、それを重ねてデッキを構築して、そこからカードを引きながら対戦します。互いにカードを出し合いながら、数値やテキストを比較して勝敗を決めます。
TCGは自分でカードを集めて、自分だけのデッキを構築します。
トランプとは異なり誰かがカード一式を準備すればみんなが遊べるという手軽さはありませんが、自分でカードを集める楽しみ、好きなカードを自分の相棒にできる楽しみ、そして何より自分だけの戦術を考えていく楽しみがあります。
トレーディングカードは昔からタバコのおまけとして存在していたらしいですが、それがゲームとして有名になったのは今から30年ほど前からです。
そして