イナミックタレ』を継いでくれる人がいないかと動き出してくれました。
「もう一度、お客さまに”あの味”をお届けできるかもしれない」「繋いできた想いを守れるかもしれない」そう思い、私も一緒になり、必死で動き続けました。
そして、ついに私たちは、社会福祉法人 桃の木会さんという、熱意に共感してくださる製造者と繋がることができました。私たちは、もう一度『ダイナミックタレ』を作れるところまでこぎつけたのです。
製造者は、私。販売会社も見つけた。次は、どうしよう。
もう二度と失敗はしない。
そのためには、和歌山だけじゃなくて、日本全国に『ダイナミックタレ』の魅力を発信したい!
そうだ、クラウドファンディングに挑戦しよう!
そんな思いで、私はこのプロジェクトに挑戦しています。
『ダイナミックタレ』を復活させて、日本中のかたに味わってほしい!!
「子どもの頃、祖父や祖母の家に行ったら必ず『ダイナミックタレ』があった」と、周りの方々が今でも言ってくださいます。『ダイナミックタレ』を口に含めば、父に怒られ祖父母の家に遊びに行った、「特別だよ」と一緒に焼き肉を食べた、優しい思い出が蘇ります。
『ダイナミックタレ』は、祖父母との思い出、試合に勝った日のご褒美の焼き肉、父が「パチンコに勝った」と大手を振った、「あの日」と共にありました。
『ダイナミックタレ』は「あの日」の思い出を蘇らせる、きっかけのひとつかもしれない。
それを、どうにかして復活させたいと願う私の想い、「一緒に頑張ろう」と言ってくれる仲間の想いが繋がって、ここまでやってきました。
1人でも多くの人に、一度味わってみてほしい。
味わったことのある人には、懐かしい気持ちを感じてほしい。
その思いで突き進みます!
プロジェクトに挑戦する理由
私ひとりでは力及ばず、父親から受け継いだ味を守ることができませんでした。「本当に美味しく、焼き肉にはやっぱり『ダイナミックタレ』でないと」というお客さまに支えられてきました。そんなお客さまを裏切る結果になってしまった。55年続いていたものを潰してしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
しかし、今でも当時の取引先から「いつ再開するの?いつまでも待ってるよ」とお声をいただきます。それも、みんな『ダイナミックタレ』が好きだから。みんなの「これしかない!」を無くしてしまった、寂しさ・悔しさを忘れられません。
同じ思いを二度としたくはないし、もう他の人にも与えてはいけない。そう考えています。
正直、「次こそ本当に失敗できない」というプレッシャーもあります。それでも、仲間が繋いでくれて、支えてもらって。なんとか復活が見えるところまで来ました。
また、みんなに「これしかない!」の味に出会えること、あなたのソウルフードが帰ってきたことを、和歌山県民に知ってほしいと思っています。
私ひとりでは、絶対に復活させることはできませんでした。私が社長をして、製造だけではなく営業や配送・生産や請求書づくりまで全てを行っていたころは、たったひとりで荒野を歩いているような苦しさがありました。しかし今は、「一緒にやろう、もう一度!!」と言ってくれる仲間がいます。今回、『株式会社丸和』の製造責任者として関われることで、材料や味、お客さまと向き合ったモノづくりを集中して行うことができるようになりました。仲間と一緒に挑戦しながら、味にも向き合える。こんなに心強いことはありません。
あとは、こだわりの『ダイナミックタレ』を、もう一度皆さまの食卓へ、バーベキューの場へ届けたい。