つくのが遅過ぎたのです。
命が消え行く時のお金の無力さも痛感しました。
毎日毎日、朝から晩まで、病院で付き添い、
強い薬により、味覚も臭覚も失っていく母が、ポツリと呟いたのです。
「綺麗なまま、美味しいものは美味しいと感じて生きていたい」と
それを聞き、尚も、無我夢中で野菜を作り、食べさせ続けました。
決してポジティブではない私が、ポジティブを装い励まし、
オーガニック野菜で作った酵素ジュース毎日運び、
オーガニック野菜で作った料理も毎日運び、
最善を尽くしても助けられませんでした。
しかし、母が、
「自分は病気になったから、こんなに美味しい野菜を食べる事ができたのかもしれない。
病気に感謝しなきゃいけないのかもね〜」と
そして
「貴女を産んで良かった」と
言ってくれたのです。
無力さは感じましたが、そう思える野菜を少しの間でも食べさせてあげられて良かったとも
思いました。
更に、ほんの少しの間でしたが、ほんの少しだっけ、数値的にも、彼女自身からも、回復の兆
しが見えたのも確かでした。
極力オーガニックの野菜を食べ続ければ、人の身体は変わっていけるのではないか
確信した部分もありました。
しかし、オーガニックはまだまだ浸透しておらず、スーパーでは価格が高いものも、
まだまだあり、手が出ない
それでも
こんな、私のように、誰かを野菜で救おうと、食で救おうと思ってる人は必ずいるはずだと、
そんな方達に、手の伸びる範囲の価格で、オーガニック野菜を提供したいと思い
オーガニック農家ママになりました。
畑での大黒柱は
フルーツコーンと言われる高糖度とうもろこしです。
兎に角、甘味と旨味のバランスが最高なのですが、作りにくいので、市場には殆ど出回っておらず、これなら、作り甲斐があると思い作り始め
数年が経ち
順調に売り先も探せ、何とか安心して栽培出来るようになった矢先
コロナの波が押し寄せてきたのです。
次々に訪れる去年からのコロナの影響により、私だけではなく、買い取っていただいている
業者さんも厳しさを増し買っていただくのが難しくなり
私のとうもろこし、野菜達も行き場を失っている状況が去年から続いているのです。
このコロナの状況だから仕方ないと思いつつも
悪夢のようでした。ここまで長期に渡るとは思ってもいませんでした。
何とか、どなたかの目に触れるようにしなければ、誰かに食べてもらわなくては
泥だらけになって、這いつくばって、必死に植えたとうもろこし、野菜達も
時期が過ぎれば廃棄になってしまう
苦肉の策でした
第1弾で掲げさせていただいた500万という高額な設定金額にもかかわらず、
300万以上の支援が集まり、
貴方のとうもろこしには価値があると言ってくださる支援者の方もいらっしゃり、
去年支援してくださった多くの支援者の方々が再度ご支援してくださっているのです。
本当に有難い事です。
コロナの状況が続き、ご支援いただく皆様も辛い日々送られてる事
十分承知しております。
心苦しく思います。
それでも方法がないのです。
35000本以上のオーガニックとうもろこし、オーガニック野菜を何とか皆様に食べて欲しい、
その一心で今年もプロジェクトを第1弾に引き続き、第2弾、企画し立ち上げました。
第1弾設定させていただいた金額、500万まで、後、もう少しのところまで来ております。
今年も作り続けます。
ほんの少しだけ手を貸してください。
お願い致します。
余