幼い頃からチーズケーキが大好きで、初めて自分で作ったのはたしか17歳の頃。これまでいくつものチーズケーキを開発してきましたが、飽きることはありません。組み合わせる食材、それぞれに合った製法など、アイデアが次々と浮かぶのは、私の経歴にも関係しているのかもしれません。というのも、実はシステムエンジニアとして働いていた経験があり、パティシエを志したのは、3年間のサラリーマン生活を経た後のこと。「やっぱり自分の好きな道に進みたい」と決意してから製菓学校で基礎を学び、自分のお店を持つまでに約10年間、たくさんの場所で修業を積みました。パティスリー、イタリアン、和食の鉄板焼き、ベーカリーレストランなど…。お菓子作りだけでなく、時にはパスタやパンを作っていた時期もありました。
今は、スイーツ一筋でなかったこと。それが逆に、枠にとらわれない自由な発想につながっていると思っています。
ベーカリーで学んだ素材と製法への探究心が、ソラアオの原点
特に大きな経験となったのは、ベーカリーでジャムの開発に携わったことでした。その時、「おいしいジャムを作る」という課題のもと、日本全国のあらゆる素材を試食し、試作を重ねた経験が、今の私につながっています。「ジャムにできるものは、なんでもチーズケーキにできる」が、今でも私の信条です。ちなみに、ソラアオのチーズケーキに使っている北海道産のてんさい糖、京丹波産の卵は、その時に出会ったものなんです。
今回、アイスチーズケーキを思いついたのも、修行中に身につけた探究心から。ひんやりして夏にもおいしい、新食感のチーズケーキを作りたいと思いつきました。
◎パティシエ 福本 大二
京都生まれ。京都の洋菓子店を初めレストランやベーカリーでパティシエとして勤務後、
2015年イタリアンカフェのオーナーシェフとして独立。店の認知度向上のためにオリジナルスィーツの創作を始め、京都の老舗日本酒店・佐々木酒造とのコラボレーション「日本酒チーズケーキ」が大きな話題に。これまでに「京都宇治抹茶チーズケーキ」や「京都水尾ゆずチーズケーキ」など、バリエーション豊かなチーズケーキを発表。
◎ソラアオ
2015年にオープンした、京都市右京区にあるチーズケーキ専門店。国産素材にこだわり、保存料無添加の安心安全のケーキを提供する。京都産の素材とコラボして作る、フレーバー豊富なチーズケーキが人気。特に「丹波栗チーズケーキ」は2年前にクラウドファンディングで大成功を収め、テレビ朝日「ザワつく!金曜日」で紹介された後、約2時間で完売となった。
和栗 栗峰を使った栗のチーズケーキ(10月予約開始)
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。