る必要はなく、一時休業はあるかもしれませんが、「正社員」である以上、復帰も可能な環境になります。
女子マラソンにおける新しい環境を提案していきたいと考えています。
◆創部から今までの道のり
2017年10月 奈良県庁にて創部の記者会見をさせていただきました。
当初はコーチの大歳研悟と選手の大井千鶴の2名でスタートしました。
大井選手は日本インカレの3000m障害で7位入賞している選手でしたので、他のチームからも少しは声のかかるレベルの選手ではありました。
フルタイム勤務での競技継続は最初は空回りの連続でした。
スタート直後の2017年内こそ、学生時代の続きということもあり、そこそこの成績を出しておりましたが、同志社大学時代からの師弟関係の継続ということもあり、徐々にフルタイム勤務と練習強度のバランスが崩れ始め、疲れが抜けなくなり春には完全に崩壊しました。
また、「実業団」と名乗る以上仕方ないことなのですが、周囲からの期待は思っていた以上に高く、「実業団のくせに」という声をかけられることも増えてきました。強化実業団に比べどうしても練習時間とケアの時間、経費も足りない。それでどう闘えばいいのか?選手もコーチも心身ともに疲れ果てていました。
追い討ちをかけたのが「奈良マラソン2018」
練習のし過ぎで、大会直前3週間前に足首の大きな故障。
レース3日前まで歩くことさえ難しい状況に陥りました。
奈良県民唯一の招待選手。ここで棄権すれば、奈良の皆様に申し訳ない。
当日の朝まで悩みましたがスタートすることに。初マラソン。
ゴール後意識がないぐらいボロボロになりながら4位でゴール。そのまま担架で運ばれていきました。マラソンに対する恐怖心は計り知れないものとなりました。
これが大きな転機となりました。
1人で活動するのはプレッシャーも大きく、また練習相手もいない。
これでは普通に活動するのも難しい。選手をスカウトしよう。
次に、2019年度はトラックレースはすべて捨てて、マラソンにだけ集中して1年かけて計画を立てていこう。
レースは奈良マラソンと愛媛マラソンの2本に決めました。
まずは奈良マラソン。ここでは確実に安全運転で「マラソンは怖くない」というイメージを作れるようにしよう。前半よりも後半ハーフの方が速いという安全運転で3位入賞でゴール。
続いて愛媛マラソン。こちらも安全運転で走り4位入賞。タイムも2時間50分をカットした。
愛媛マラソン2020 表彰式
2020年度、ついに待ちに待ったチームメイトが誕生した。
春合宿から合流し、4月から本格的にスタート!と行きたかったところで、コロナの問題でチーム活動が困難になりました。選手はバラバラで1人で練習することになりました。
全員が集まれたのは6月。ようやくチームとしての活動がスタート。
ロードレースが軒並み中止や延期になり、見通しがたたなかったことから方針転換し、「トラックレース」を中心に活動することにしました。大井選手は大学4年以来の自己ベストを連続で更新。またルーキー平田選手もルーキーながら学生時代のベストに近いところで結果を出せてきました。
ようやく勤務と練習のバランスが取れ始めてきた。
そして2021年の大阪国際女子マラソン。総合20位とようやく全国クラスの大会でキッカケをつかめかけてきました。
活動は4年目を迎えました。
地元奈良ではSNSを通して応援していただける方も増えてきました。
ようやく結果が出始めてきました。
来年度にはもう一名選手をスカウトしたいと考えています。