日本プロ野球名球会会員による身体障がい者の為の野球教室(全国22箇所開催予定)

日本プロ野球名球会会員による身体障がい者の為の野球教室(全国22箇所開催予定)
身体障がい者の人たちだけで作る野球チームをご存知ですか?現在全国に37チームあり、毎年全国大会も開催され、4年に1度、世界大会も行われています。まだまだ知られていない身体障害者野球を広めると共に、全国の障がい者の皆さんに、元プロ野球選手から野球を学べる歓びを体験して貰いたいと、企画しました。

はじめに・ご挨拶

新型コロナがなかなか収束しない中、今回のプロジェクトの進行に思い悩んでいます。
しかし、今、希望を捨てることは、人生「3アウト」で終わりでは無い、と言う、まさにこのプロジェクトの理念に反することで、我々としては、現状を十分に把握しながらしっかりと進めて参りたいと思います。

「4アウト−ある障害者野球チームの挑戦」(著作:平山讓)という、実話をベースとした小説との出会いが、今回のプロジェクトのきっかけとなりました。
身体障害者野球の普及を目指し、自らも障がい者であった、故・岩崎廣司氏が、平成5(1993)年に日本身体障害者野球連盟を設立してより、震災や昨年の緊急事態宣言下を除き、兵庫県にて毎年春の選抜、秋の選手権と全国大会が開催されています。
また、平成18(2006)年よりは、長嶋茂雄(東京讀賣巨人軍終身名誉監督)氏が大会名誉顧問として4年に1度、“もうひとつのWBC”と言われる「世界身体障害者野球大会」も、この日本において開催されています。

にも関わらず、障害のある方たちの間でも、身体障がい者の野球チームが有るということ自体あまり知られてなく、現在全国に37チームあるものの、まだ全都道府県に有るわけでは無いので、野球をやりたくても出来ない障がい者の方たちがたくさんいらっしゃるはずです。
野球が出来る歓びを、まずは全国の身体障がい者の人たちに知って貰いたいという思いの中、作家の平山先生から、故・星野仙一氏が映画化を進められていたというお話をお聞きしました。
そこで、なんとかその遺志を受け継ぐべく、映画「4アウト」実行委員会を設立致しました。

しかし、映画の製作にはまだまだ時間が掛かりますし、野球という競技自体まだ全世界では行われていない上、身体障害者野球は、誰でも楽しめるというような特別なルールから、パラスポーツとしても認定されていません。
それでも、来年、令和4(2022)年の秋には、第5回目の世界大会が開催される予定です。
私たちとしては、その大会も含め、身体障害者野球をもっと皆さんに知って頂き、さらに、元プロ野球選手に学べるという、この上ない体験を得られることで、技術の向上は勿論のこと、野球のプレーをする楽しさを全国に伝えらることを願い、今回のプロジェクトを進めて参ります。
映画監督:イナガキマサヒロ

ご存じのように野球は、投げて、打って、走って、捕ってと、色々なことをやらなくちゃいけないスポーツです。そんな野球をこよなく愛する身体障がい者の方々が、“障害にルールを合わせよう”と始まったのが、身体障害者野球です。
3年前、知人を介して平山讓先生と出会い、私はこの競技を知りました。
果たしてどうやって野球をするのだろう? 
その興味は、私を全国大会に足を運ばせ、初めて見たそのプレーは、まさしく“野球”でした。
片腕の内野手、義足のキャッチャー、半身不随のピッチャー、パイプ椅子に座ってバットを構えるバッター、代わりに走る打者代走etc
出来ないことを出来るように工夫して、カバーし合って、精一杯のエラーは励まされ、稚拙なプレーは激高され、悔しがる姿…。
いつの間にか見入ってしまった私は、見ず知らずの選手たちをただただ応援していました。彼らの野球は、まさに“応援したくなる”野球なのです。
実際にプレーをすることの楽しさを味わえることは、障がい者に限らず、誰にとっても幸せなことです。 コロナで自粛生活を強いられ、人と触れあう機会を奪われた今だからこそ、体感することの歓びを全国の皆さんに味わって頂きたい。
どうぞ皆さんのご