たらこれをいったい誰が何に使うんだろうと困り果ててしまったのですが、ヒラメキました!
「わかった!点字を一般の小学生の学習に使ってみてはどうだろう!」
そう言えば私、全然勉強が出来ませんでした。
いつも宿題は親にやってもらっていたし、勉強しろ!宿題をしろ!と言われ続けた人生でした。
家庭教師が3人来ていたにもかかわらず、テストではほぼ5点より良い点数を取った事がないのです(涙)
時々10点以上をとったときはパーティーでした!
更に塾にも通っていましたが、成績が上がらず退塾させられました。
挙げ句の果てになんとか入った高校も留年した上、単位が取れず中退し、親との関係は極限まで悪くなりました。
でもそれは勉強が出来ない子供が悪い訳ではなく、勉強がつまらないからいけないのだという信念は決して変わりません。
両親が苦悩の中で亡くなった今、私はついに勉強から解放されましたが、今は親の気持ちが少しわかる気がします。
勉強さえ興味を持って楽しく出来たら、親を悲しませる事も無かったかもしれない!
そこで私はこの点字の自由帳を多くの小学生に試してもらいました!
すると子供たちは驚く事に、もの凄い興味を持ち点字の謎を解く事が本当に楽しそうでした。
親がヒントを出そうとすると「言わないで!」と静止しながらも解き続けている姿はとても微笑ましいものでした。子供は凹凸のある触れる物に大変興味を示します。
この視覚障がい者の使う触って読む言葉のシステム、”点字”を使い学習の中に”触読”と言う一つの文化を作ることで、視覚障がい者に対する理解や仕事を増やす事にも繋がり、更には社会から必要とされる様になると気がつきました。
よく「誰も置き去りにしない社会」とおっしゃる方々がいますが、私たちはそのための具体的な一手を打ち出します。
このダイバーシティな自由帳を完成させ、点字が一般の社会に普及することにより、点字の校正のお仕事が増えれば、視覚障がい者の方々が気軽にアルバイト出来る日も来ると思います。
しかし点字のノートを子供たちに届けるには一千万円集める必要があります。
誰にとっても「いつ見えなくなっても怖くない世界」を一緒に作りましょう。
一般社団法人日本視覚障がい者美容協会
代表理事 佐藤優子