プロジェクト概要
皆さま、山口市に来られたことはありますか?
山口県山口市は人口約20万人、県の中部に位置しています。盆地で気温差が大きく、『夏は暑く・冬は寒い』という気候は、日本酒造りに最適な気候です。暑い中での田植えや稲刈りは大変ですが、寒い時期は温度管理がしやすく菌の繁殖がしにくいという環境の中で、山城屋酒造のお酒は作られています。
【山城屋酒造株式会社とは】
江戸時代から続く創業400年の会社です。戦後より山口の地酒「鴻城乃誉」・「杉姫」の製造を開始しましたが、仕込み水の水質悪化などにより昭和50年(1975)に自社醸造を中断し、ほかの酒造への委託製造を余儀なくされました。平成26年(2014)に、山口の日本酒の魅力を伝えたいという想いから、山口の米と水にこだわり、周南市にある酒造の協力のもと「鴻城乃誉」を復活させることが出来ました。
私たちは、土地と農法にこだわった米や水を使用してお酒造りに取り組んでいます。
米:山口市阿東徳佐の契約農家が栽培する化学肥料不使用の山田錦
水:山口市三大名水「柳の水」のふもとの山口大神宮の伏流水
【創業410年目の挑戦】
“山城屋ブランドの日本酒を身近に感じることの出来る場を作りたい!”
山城屋酒造は7つの商店街から成る山口市中心商店街の中、道場門前商店街に店を構えています。
人口減少に伴い衰退する商店街や地域の活性化と、空き店舗の新たな有効活用方法として、またコロナ禍における自社ブランドの販路開拓として、新プロジェクトを立ち上げました。
所有している空き店舗を活用し、設計士や大学生と共に空き店舗のレイアウト・デザイン・装飾を一から考えています。コンセプトを共有し、大学生の柔軟な発想で壁・床・天井などの意見を出し合い、みんなで作り上げる新たな空間のプロジェクトを進行中です。桝を用いた白熱電球や、酒造をイメージさせる素材の木、カフェギャラリーを想像させる青色を配色しようなど、素敵な意見が多く出ています。5月末を目標にOPEN予定です!
魅力ある空間が完成した後は、山城屋の角打ち営業で皆さんにお酒を知ってもらったり、貸し切りスペースとして貸出し、アフターコロナの新たな場として料理教室や会議室、ミニ映画館などの様々な用途でご利用いただけます。
個々の好みに合わせた使い方が出来るように設備も充実させ、配置等も細かく設計しています。特に天井のアイディアが面白く、格子型でものを吊るすことが出来るような設計になっており、今から完成が楽しみです!
(完成イメージ図)
山城屋酒造でつくっている日本酒は山口市内で主に販売を行っています。販路を拡大しようと考えていたところ、新型コロナウイルスにより大きな打撃を受けました。
上記の空き店舗活用プロジェクトとは別に、インスタライブや新しい日本酒の飲み方の提案(sakkeプロジェクト)にも取り組み、山城屋ブランドを知ってもらうための活動を行っています。慣れない企画書づくりやプレゼンテーションに四苦八苦しながら目まぐるしい日々を過ごしています。
この機会に山口市内から日本中に、地元密着でつくる山城屋ブランドの日本酒を広めたいと思っています。丹精込めて作った日本酒をぜひ皆さまにも知って・飲んで・好きになっていただきたいです!
【山城屋のお酒】
400年の歴史を紡ぐ「鴻城乃誉」
米・水共にこだわりぬいた中辛口の純米吟醸です。キリッとしたふくよかな香りと熟成するほどにすっきりとした辛口がまろやかに変化するのが特徴です。刺身・寿司などの魚介系によく合い