100周年を記念する文化祭を、地方創生の起爆剤にしたい!
そして皆で出した結論は、伝統ある校舎にプロジェクションマッピングを映すことでした。
プロジェクションマッピングがふさわしいと思った理由は以下の四つがあります。
① 屋外企画のためコロナ禍でも実現可能。
② 屋外で投影するため地域住民の方々も楽しむことができる。
③ 本校や沼田市の歴史を振り返る映像にすれば、100周年の記念になると同時に、地域住民の方々がさらに愛着を持って沼田市に住んでもらえる。
④ 本校や沼田市の今までの歴史を踏まえこれからの沼田市の未来に関する映像にすれば、地域の未来を担う子どもたちに希望を与えることができる。
まさに今の社会状況、そして100周年にふさわしい企画に向けて、私たちは走り出しました。
◆高額な費用
早速プロジェクションマッピングに協力可能なイベント会社を探し始めましたが、とても難航しました。
諦めかけた時、とある新聞記事が目に留まりました。
コロナ禍の子どもたちに楽しんでもらおうと、群馬県前橋市内の小学校でプロジェクションマッピングが行われたという記事。
このイベントを企画したのが、電気設備工事会社の「ソウワ・ディライト」(前橋市)です。同社は「デンキのミライにワクワクする」というビジョンを掲げ、電気設備技術を生かした地域創生を目的とする多くのイベントの企画・運営を行っています。同社にすぐ連絡し、代表取締役CEOの渡邉辰吾氏に企画の趣旨を説明しました。
同社がなぜ、地域の学校や子どもたちと関わるイベントを多数開催しているのか。
それは、地域の未来を担う子どもたちに自己肯定感を高めてほしい、地域と子どもたちの未来の可能性を引き出したいという強い思いからでした。
まさに本校が実現したい今回の企画と目的に合致しており、同社に協力を依頼する運びとなりました。
▲▼ソウワ・ディライトが手掛けたプロジェクションマッピング
▲ソウワ・ディライトの担当者とミーティング
今回のプロジェクト実施にあたり、最も大きな課題は資金です。
本校が充てられる費用は、例年の文化祭予算から算出するとおよそ60万円。通常イベント会社にプロジェクションマッピングを依頼すると製作費や機材費、人件費等を含め1000万円かかるといわれています。しかし今回、ソウワ・ディライトは地域貢献を目的に赤字覚悟で運営に協力してくれることになりました。それでも、かかる費用は100万円程度を見込んでおり、その不足分を補うためクラウドファンディングの挑戦を決めました。
◆100周年を彩る私たちの門出 華のランウェイ
今回のプロジェクションマッピングは、「沼田市とともに歩んできた沼女の100年を振り返る」「次の時代に向けて新たなスタートを切る」がコンセプトです。
地域の女子教育を支える学校として歩んできた「沼女らしさ」を生かしたプロジェクトは何か。そう考え行き着いたのが、「100周年を彩る私たちの門出 華のランウェイ」です。
プロジェクションマッピングの映像をバックにランウェイを設け、そこを生徒たちが歩くファッションショーを企画しています。女性らしい華やかさで、夜の校舎を彩ります。このショーを通して、私たちは未来を担う高校生として、さらに女性としての可能性を表現したいと思っています。
今年の文化祭「沼女祭」は6月4日(金)に校内公開、6月5日(土)に一般公開の予定です。プロジェクションマッピングは4日午後7時40分から、1時間程度を計画しています。
クラウドファンディングのリ