グルなのか、私たちには分かりませんでした。
私たちは音楽家でもなければ音の専門家でもありません。
トライアングルを使った演奏に求められる事に関して素人同然でした。(動画のビーターの叩き方を見れば分かる人には分かるかもしれませんが・・・)
そこで打楽器奏者の先生に試作品の評価をお願いしました。
使用した感想としては余韻の長さが特に特徴的で、演奏の種類によってはマッチするのではないかとアドバイスを頂きました。また、使用するビーターによる違いも演奏を聴いて感じられました。
他にも音楽に精通する方々を探していました。そんな折、子供たちがコロナで演奏会やコンクールが開催できないというお話を伺いました。そこで会社の全面的支援を頂き、この『リン青銅』で作ったトライアングルを台東区の教育委員会様経由で寄付することになりました。そして寄付と同時に先生方にアンケートのご協力を頂きました。
初期に試作したトライアングル(全部で109個全てを寄付)
小中学校の先生方からのアンケート結果
アンケートにご協力いただいた台東区役所様並びに教育委員会様、台東区立の小中学校の皆様にこの場を借りて、深くお礼申し上げます。
そこで寄付させて頂いた109個の試作トライアングルを使用したアンケート結果をデータ化、見える化しました。一部ご紹介いたします。
これが私のトライアングル開発に対する大きなモチベーションになりました。
感想の中で多い意見として『音の伸びが良い』『深い響きで音色が良い』『余韻が長い』『従来品よりも音が低い』『既存品とは違うので使い分けが必要』というような意見を頂きました。思っていた通りの感想や、中には思った以上にシビアな意見もありました。
このような貴重なご意見、ご感想を頂けた事、非常に感謝しております。
この結果をもとに、音の迫力や余韻の長さをコントロールできないか、トライアングルの大きさやトライアングルに使う丸棒の太さなどを変えて試作を重ねました。
トライアングルの太さの違うものを試作
トライアングルの大きさの違うものを試作(180mmと240mm)
いくつかのパターンを作り、その中でも特に違いがある試作品の比較動画(鋼鉄製とも比較)を作りましたので、是非ご覧ください。
今までの試作品(8mm)では打音が低いという意見が多かったので、高い音が出るように太めのトライアングルを中心に試作しました。
結果、私が望む性能を大きさや径を変える事で得られる事が分かり、この度のクラウドファンディング実施の運びとなりました。
今回製作し皆様へお届けしたいのは太さΦ10mm/一辺が約180mmの製品になります。
試作品(Φ10㎜/180㎜)の試音風景
資金の使い道
これから行うトライアングル加工費用やケース、ビーターの製作費に充てたいと思います。
曲げ加工(専門用語でベンダー加工と言いますが)や面取り加工は1個や2個だけだと製造コストが高くなってしまいます。
『リン青銅トライアングル』は量産性、音の再現性も考慮して、手で曲げずにベンダー加工機を使用しますが、ある程度まとまった個数を加工業者様へ発注したいため、All-or-Nothing 方式で、一定金額に満たない場合、本プロジェクトは実施しない方向で考えています。(将来的にこのトライアングを一般販売出来るよう、営業努力したいと思っています)
加工費と材料費、その他ビーター・収納ケース、取扱説明書なども含めた製造費用を考えて目標金額を設定しております。
目標金額よりも大幅に上回った場合